氷床の溶解:予想以上に進行、海面上昇加速へ-気候学者の研究報告

26人の気候学者がまとめた研 究報告によると、グリーンランドや南極の氷床の溶解が予想以上に進 行しており、将来の海面の上昇幅がこれまでの予想を「大幅に上回 る」見通し。

研究報告の寄稿者、スクリップス海洋学研究所のリチャード・サ マビル教授によると、世界の海面の上昇ペースは1995年以降、年

3.4ミリで過去の予想を80%上回っている。海面の上昇は2100年ま でに予想の2倍の1メートルに達する見通し。

今回の研究の執筆者の約半数は07年の国連気候変動多国間パネ ル報告に参加している。同報告は地球温暖化で水不足、干ばつ、洪水 が拡大すると警告した。今回の研究には、グリーンランドや南極の解 氷状況など、これまでなかったデータを加えた3年間の観測結果を含 んでいる。

サマビル教授はインタビューで「気候変動は加速している。予想 以上に深刻だ。見込みより速いペースで進行している」と述べた。

COP15の見通し

12月7-18日にコペンハーゲンで国連気候変動枠組み条約締約 国会議(COP15)が開催される。190カ国以上が参加し京都議定書 失効後の温暖化対策の枠組みが協議されるが、オバマ米大統領は協定 がまとまらないだろうとの見通しを示している一方で、潘基文国連事 務総長は来年の合意に期待を示している。

地球温暖化に人類の活動がどこまで関与しているか、科学者と懐 疑派では論争が続いている。

地球温暖化についてのウェブサイトを編集している懐疑派の一人、 マーク・モラノ氏は、今回の研究について「こうなるかもしれないと いう仮定以上のものではない。国連の会議に合わせて多くの恐ろしい 予想が出ている」と述べた。

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