加藤産株が2年ぶり高値、コスト削減力で優位-食品卸業界内で選好

加工食品卸の加藤産業株が一時、 前日比2.8%高の1665円と続伸。2007 年4月16日以来、約2年7カ 月ぶりの高値を付けた。市場関係者の間では、業績安定感のある食品 卸の中でも、コスト削減などを通じ増益基調を維持できる有力銘柄と の見方が出ている。

大和証券SMBC金融証券研究所の田中聡アナリストは、「食品卸 大手3社の中で最もコスト削減能力を発揮した企業。市場関係者の評 価を集めているようだ」と指摘した。

加藤産などの食品卸業者は、食品株の遅行指標と位置付けられ、 食品セクターの主力銘柄がピークを打った後に、じりじりと高値を切 り上げていく銘柄群とされる。しかし最近は、「売り上げ拡大が難しい 上に、利益率も低下していく傾向のため、コスト削減力こそが企業力 を測る指標となった」と、田中氏は話している。

各社の販売管理費率を見ると、菱食の1-9月期が8%(営業利 益率0.5%)、伊藤忠食品の4-9月期が9.5%(同0.8%)で、加藤 産の09年9月通期の6.1%(同1.1%)は他の2社より低コスト構造 だ。

大和SMBCでは、向こう3期間の加藤産の連結営業利益予想を、 今期(10年9月期)75億円、来期(11年9月期)77億円、再来期80 億円と試算。今後半年から1年間の目標株価を1750円とし、投資判断 「アウトパフォーム」を継続している。

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