日鉱金属社長:来年の銅鉱石価格交渉-2年ぶり値上げで決着か

国内銅精錬大手のパンパシフィ ック・カッパー(PPC、東京・港区)と、英豪系資源大手BHPビ リトンとの間で年末に行われる2010年分の銅鉱石の輸入価格交渉は2 年ぶりの値上げで決着する見通しだ。PPCに三井金属鉱業と共同出 資する日鉱金属の岡田昌徳社長(日本鉱業協会会長)が25日、都内で ブルームバーグ・ニュースのインタビューで答えた。

銅鉱石の価格は、ロンドン金属取引所(LME)の銅地金価格か ら精錬側の収益となる加工費(溶錬費と製錬費の合計)を引いて計算 される。昨年末に行われた交渉で加工費は、溶錬費が1トン当たり75 ドル、製錬費は1ポンド当たり7.5セントだったが、今年7月に行わ れた年央の価格交渉で33%引き下げられた。

岡田社長は、PPCとBHPとの交渉について、BHP側は24日 時点で「具体的な価格の提示はしていない」としつつも、中国の旺盛 な需要を背景にBHP側の強気の交渉が予想されると指摘。「欧州の 鉱山会社の一部では溶錬費45ドル、製錬費4.5セントで提示している ところが出ているようだ」とも述べた。その上で、PPCの取り分と なる加工費を「少なくとも09年7月の水準に維持したい」とした。も っとも、同水準で決着したとしても「円高の進行や銅製錬の副産物の 硫酸の価格下落などで赤字は覚悟している」という。

日鉱金属の調べによると、中国の銅生産能力は今後数年の間に 100万トン程度増加する見通し。岡田社長は、銅鉱石の需給はひっ迫 する傾向にあるという。銅鉱石の調達で資源大手への依存体質から脱 却を図るため、すでに権益を取得済みのカセロネス銅・モリブデン鉱 山(チリ)とケチュア鉱山(ペルー)の操業開始で、自山鉱比率(ス クラップを除いたPPCの必要精鋼量)を現在の2割弱から2015年に は5割以上にする方針だ。

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