商品市場に「第2のサブプライム危機」のリスク-米シティグループ

米シティグループは、商品市場 で過去最高水準に膨らんでいる投機が実体のないものであるとすれば、 商品投資家が「第2のサブプライム危機」のようなタイプのリスクを 抱えているとの見方を示した。サブプライム危機は、サブプライム (信用力の低い個人向け)住宅ローンのデフォルト(債務不履行)増 加に伴う信用収縮をきっかけに発生した。

シティグループのアナリスト、ジョハン・バーグタイル氏(ロン ドン在勤)は23日付リポートで「ドル相場が暴落するとの見方、あ るいは持続的な世界の『スーパーサイクル』が信用収縮の影響を払し ょくするとの見方から、多数の非常に賢明な投機家たちが原材料の投 機的ポジションをこれまで見たこともないほど積み上げている」と指 摘した。

ロンドンの銅と鉛相場は年初来で2倍以上に、ニューヨークの原 油相場は74%、それぞれ上昇している。米ニューヨーク大学のヌリ エル・ルービニ教授は20日、リスボンでの講演で、投資家は「商品 を追い求め」ており、バブルのリスクが浮上しているとの見解を示し た。同教授は世界金融危機を予測したことで知られる。

シティグループは、金利が急上昇する「悪夢のシナリオ」では、 世界経済はリセッション(景気後退)に逆戻りし、世界の商業用不動 産市場は停滞、中国の投資は凍結し、商品市場の回復も弱まる可能性 があるとみている。

バーグタイル氏は「この悪夢のシナリオが現実になると考えてい るかといえば答えはノーだ。あえて想定してみただけであり、仮説シ ナリオの1つにすぎない。あくまでもシナリオにすぎないという前提 で慎重に注視するつもりだ」としている。

S&P GSCI商品指数が年初来で44%上昇していることから、 一部の投資家の間ではバブルが形成されつつあるとの懸念が広がって いる。

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