ブラジル株投信人気化、大和の新商品は今年2番目の設定額-930億円

2016年の夏季オリンピックの開催 地がブラジルのリオデジャネイロに決まり、日本の投資家の間でブラ ジルの成長性にあらためて注目が集まっている。相対的に高い経済成 長を背景とした株式や通貨レアルの上昇を見越し、ブラジル関連商品 の販売が好調。この日はブラジル株の新規投信が大型化した。

大和証券投資信託委託が25日に新規設定した「ダイワ・ブラジル 株式オープン-リオの風-」は、当初設定額が930億4115万円と今年 2番目の高水準に膨らんだ。同投信が公表した。販売会社は大和証券 と大和証券エスエムビーシー。

大和証投資信託部の関根弘幸部長は25日、ブルームバーグ・ニュ ースの電話取材に対し、「オリンピック決定というタイミングの良さも 手伝い、インフラ整備や個人消費の拡大によるブラジルの成長を享受 するという分かりやすいコンセプトが受け入れられ、期待通りの好反 応だった」と話した。

ブラジルの代表的な株価指数であるボベスパ指数の年初来上昇率 は24日現在で79%と、MSCIワールドインデックスの27%を大き く上回る。またブラジルの通貨レアルの対ドル上昇率は34%で、主要 16通貨の中で最も高い。

既存ファンドにも資金、新ファンド設定も続々

株価と通貨高が既存のブラジル株ファンドの運用成績を大きく押 し上げており、こうした実績も背景に投資家の投資意欲が高まってい る。投資信託協会によると、10月は追加型株式投信の中南米型に差し 引き835億円の資金が流入した。9月の52億円の純流出からは大きく 改善し、同型として過去最高額を記録した。投信協会の乾文男副会長 によると、「その大半はブラジル株式ファンドだった」という。

日本最大のブラジル株投信「HSBCブラジルオープン」もオリ ンピック決定後に販売額が膨らみ、9月末に1141億円だった純資産総 額は11月18日に倍増の2297億円と、2006年3月の設定来の最高額 を記録した。

株価に過熱感はあるが、「資源価格の回復や国内消費の拡大を背景 に、2010年の企業収益は力強い伸びが予想されている上、PER(株 価収益率)も新興国の中で中国やインドよりも低く、なお投資魅力は 高い」と、同ファンドを運用するHSBCグローバル・アセット・マ ネジメント・ブラジルの最高経営責任者(CEO)、ペドロ・バストス 氏は24日に東京で話した。

新商品の投入は今後も相次ぎ、大和投信は27日にも「ブラジル・ インフラ関連ファンド」を設定する。12月21日には日興アセットマ ネジメントが「日興ブラジル株式ファンド」を、来年1月12日はBN Yメロン・アセット・マネジメント・ジャパンが「BNYメロン・ブ ラジル・インフラ・消費関連株式ファンド」を新規設定する予定。

-- Editor:Shintaro Inkyo、Makiko Asai

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