オリックス:危機後初起債、利率3.1%は法人債で今年2番目

オリックスが発行を予定している 国内普通社債(SB)の発行額は200億円に決まった。投資家からの 需要が多く、当初予定していた100億円の発行額を2倍に増やした。 同社が国内SBを発行するのは2008年9月の米リーマン・ブラザーズ の破たんをきっかに広がった金融危機以降で初となる。

利率3.1%は、法人債で2番目の高さ

事務幹事の大和証券SMBCが25日午前に発表した資料による と、オリックスは年限3年の国内SB第127回債を発行する。表面利 率は3.1%、発行価格は100円で決まった。利率は、3年物の円スワ ップレート に245bp(1bp=0.01%)の金利を上乗せした水準だった。 発行日は12 月1日。

ブルームバーグ・ニュースの調べでは、今回のオリックス債の表 面利率3.1%は今年発行された社債では、個人向け債や金融機関の劣 後債を除いた事業債の中で、7月起債のソフトバンク3年債の利率

4.72%に次いで高い水準となった。

主幹事は、事務幹事の大和証券SMBCのほか、野村証券が共同 で務める。格付けは、格付投資情報センター(R&I)のA、日本格 付研究所(JCR)のA+を取得する。このほか、ムーディーズがA 3(見通しはネガティブ)、S&PがA-(同)の格付けをオリックス に付与している。

スプレッド、前回から大幅拡大

スプレッドは、08年6月発行の第125回債(法人向け債、150億 円)の+93bpから154bpと大幅に拡大した。一方、需要調査では、+ 240bpから+260bpのレンジで投資家に販売を打診しており、事前見通 しの下限近くで決まったことになる。

同社が財務省に提出した発行登録追補書類によると、社債で調達 した資金は、設備資金(賃貸資産購入資金含む)や短期社債の償還資 金に充当する。

資本市場への復帰を優先

ブルームバーグ・ニュースのデータによると、オリックスが国内 SBを発行するのは、08年8月の個人向け債(480億円)以来。法人 向けの社債としては、08年6月の起債(150億円)以来約1年5カ月 ぶり。

オリックス広報部担当者は、これまで資本市場で継続的に社債発 行を行ってきたこともあり、早く社債市場に復帰したかったと述べた 上で、今後も投資家の需要や市場環境を見ながら社債の発行を検討し ていきたいと語った。調達コストはやや高めだったが、今後、堅調な 業績を上げることで、コストの低下を図っていきたいとしている。

オリックスの第125回債(満期11年6月)のスプレッドは発行時 点で+93bpだったのが、金融危機が最も深刻化した09年3月には+ 500bp 超まで拡大した。今年5月以降は縮小に転じ、現在+300bp程 度となっている。

オリックスは現在、現預金が5900億円、コミットメントライン枠 が3700億円あり、資金的には余裕がある。投資家では、信託銀行、生 保、地銀、信金、学校法人など中央の機関投資家から地方の投資家に 至るまで幅広く需要があったという。

国内SB以外の資金調達でオリックスは、08年12月に発行額1500 億円の転換社債型新株予約権付社債(CB)、今年7月には手取り概算 で828億円の公募増資を行っている。

事務幹事の大和証券SMBCデット・シンジケーション部担当者 は、表面利率の高さに加えて、オリックスの業績が回復傾向にあるこ とや今後、年末に向けて起債が立て込む状況の中で、一足早い起債タ イミングなども奏功して、順調に販売できたと語った。スプレッドは、 +250bp程度を目安にして需要調査を開始したが、投資妙味のある水 準で決まったという。

ドイツ証券の清水純一リサーチアナリストは11月5日発表のリ ポートで、オリックスの信用力について、「収益面では依然として不安 定要素が残るものの、いざという場合に備えた流動性と自己資本の両 面でのバッファーは十分に蓄積されている」と評価した。

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