債券は小幅安、国内株反発で午後に売り優勢-2年債の入札結果は順調

債券相場は小幅安(利回りは上 昇)。朝方は買いが先行したものの、高値警戒感が強まる中、日経平均 株価の反発をきっかけにして、午後に売りが優勢となった。一方、2年 債入札結果が順調だったことを受けて2年など中期ゾーンはしっかり。

モルガン・スタンレー証券債券ストラテジストの福田範行氏は、 「朝方は円高や株価がマイナス圏で始まったので、債券先物で買いが先 行したが、午後に入って株価が堅調になったため、上値が重くなった」 と説明し、スピード調整も意識されて利益確定の売りが出たという。

東京先物市場の中心限月12月物は、前日比6銭高の139円50銭で 始まった。その後に買いが膨らむと一時は19銭高の139円63銭まで上 昇し、10月2日以来、約1カ月半ぶりの高値をつけた。午後に入って 国内株価が堅調に推移すると、12月物は下げに転じており、結局は9 銭安の139円35銭と、この日の安値で終えた。

日経平均株価は6営業日ぶりに反発。前日比40円6銭高の9441円 64銭で取引を終了した。シュローダー証券投信投資顧問運用部債券チ ームヘッドの塚谷厳治氏は、「ここから買い進むには材料が必要」と指 摘した上で、前日は株価が下落したがきょうは戻したので、高値警戒感 もあってゆり戻しの動きになったと説明した。

新発5年債利回りは一時0.57%

現物債市場では中期債がしっかり。2年入札結果が順調だったこと や、日本政府が前週末にデフレを認定したことに伴い、日銀による低金 利政策の長期化観測が高まっていることが支援材料。新発5年債利回り は一時1.5bp低い0.57%まで低下して、10月8日以来の低水準をつけ た。2年物の286回債利回りは一時1.5bp低い0.23%まで下げた。

米金利が低下したことも昼過ぎまでの円債相場の支えとなった。24 日の米国債相場は上昇。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が超 低金利政策の長期化を示唆したことが買い材料。過去最大規模の5年債 入札で、過去2年余りで最高の需要がみられたことも好感した。

2年債入札結果は順調

財務省が実施した表面利率(クーポン)0.3%の2年利付国債(287 回債、12月発行)の入札結果は、最低価格が100円12銭、平均落札価 格は100円12銭4厘となった。

最低価格は事前予想の100円11銭5厘を上回り、最低と平均価格 の格差(テール)は前回の5厘からに4厘に縮小した。応札倍率は

3.92倍となり、2007年8月入札以来の高水準となった。

モルガン・スタンレー証の福田氏は、2年債入札結果について、 「応札倍率は高く、テールも4厘となり、需給が悪くないことが証明さ れた」と語った。

日本相互証券によると、この日に入札された2年債(287回債)利 回りは、業者間市場では0.25%で寄り付いた後、一時は0.24%まで買 い進まれた。

長期金利は1.295%

一方、長期金利の指標となる新発10年物の303回債利回りは、前 日比変わらずの1.29%で始まった後、徐々に水準を切り下げ、一時1 ベーシスポイント(bp)低い1.28%と10月9日以来の低水準をつけた。 しかし、その後は水準を切り上げており、午後4時30分時点では

0.5bp高い1.295%での推移となっている。

10年債利回りは、今月10日の1.485%からこの日は1.28%まで大 幅に低下しており、朝方から金利水準の低さが意識されていた。損保ジ ャパン・アセットマネジメントのシニアインベストメントマネジャー、 平松伸仁氏は「現物債に積極的な売りが出ている感じではないが、10 年債利回りで1.3%を下回ってくると買い圧力も弱まっている。株価が プラス圏に持ち直したことも、債券相場の上値を抑えた」と述べた。

--取材協力:赤間信行 Editors:Hidenori Yamanaka,Joji Mochida

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