【個別銘柄】旭硝子、不動産、鉄鋼、AOC、ニトリ、昭電工、ワコム

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材料銘柄の終値は以下の通り。

旭硝子(5201):前日比7.9%安の739円で、東証1部の下落率ラ ンキング1位。ユーロ円建て転換社債型新株予約権付社債(CB)を最 大で1000億円発行すると25日に発表、1株当たり株式価値の希薄化と 将来的な売り圧力を警戒した売りが優勢となった。ゴールドマン・サッ クス証券は25日、欧州板ガラスの収益性回復、7-9月期の液晶事業 の上振れは株価に織り込まれたなどとし、投資判断を「買い」から「中 立」に引き下げた。

野村不動産ホールディングス(3231):4.5%高の1268円。クレデ ィ・スイス証券の指摘をきっかけに、不動産投資信託(J-REIT) による相次ぐ増資が今後は物件の追加取得余力につながるとして、資産 運用開発事業の中期的な拡大期待が広がった。三菱地所(8802)や三井 不動産(8801)など、穴吹工務店の破たんで前日の下げが目立った不動 産株全般が戻し、東証1部不動産指数は1.6%高と33業種中上昇率ト ップ。

セシール(9937):10%高の175円で、東証1部の上昇率6位。フ ジ・メディア・ホールディングス(4676)傘下のフジ・メディア・サー ビスがセシールを来年3月1日に完全子会社とするため、交換対価を金 銭とする株式交換を実施する。フジメHDは自社以外の株主に対し1株 当たり180円を支払うとしており、現在の株価で買い付けても投資利益 が得られるとみた向きが買いを入れた。

ワコム(6727):3.1%高の17万8500円と午後に上昇幅が拡大。 同社の山田正彦社長はブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、 パソコン向けタッチパネル市場について、来期(2011年3月期)に 50%のトップシェア獲得を目指すと述べた。タッチパネル市場は急拡大 が見込めるとして、業績の先行きに対して楽観的な見方が広がった。

鉄鋼株:新日本製鉄(5401)は1.6%高の323円、JFEホールデ ィングス(5411)は2.4%高の2935円など上昇。前日発表となった財 務省の貿易統計でアジアNIEs向けを中心に鉄鋼の輸出が伸びた。新 日鉄については、韓国仁川空港の橋に世界最長の直線形鋼矢板が初めて 採用されたと25日に発表したことも支援材料となった。

輸出関連株:トヨタ自動車(7203)が1.2%安の3380円、ホンダ が(7267)やキヤノン(7751)なども安い。米量的緩和策の継続観測を 背景に為替市場でドル売りが進行、ドル・円相場は1ドル=86円30銭 と、1995年7月以来、約14年ぶりの円高値を付けた。円高による収益 圧迫懸念から、TOPIXの下落寄与度上位に輸送用機器や電気機器指 数が入った。

ニトリ(9843):3.6%高の7130円。同社は海外で製品を製造して 国内で販売しており、円高によるメリットが享受できると期待された。 ABCマート(2670)やファーストリテイリング(9983)も高い。

三菱鉛筆(7976):3.3%高の1030円。同社は26日、発行済株式総数 (自己株式を除く)の1.53%に相当する50万株、6億円をそれぞれ上 限に自己株を取得すると発表。これを受けて、1株当たりの株主価値向 上へつながると期待された。

金関連銘柄:住友金属鉱山(5713):1.7%高の1470円、貴金属リ サイクルの松田産業(7456)が9.0%高の1522円、日鉱金属の親会社 である新日鉱ホールディングス(5016)なども高い。ドルの代替投資先 として投資資金が金先物市場に流入、ニューヨークの金相場は一時1オ ンス=1189ドルと過去最高値を更新した。在庫評価益の拡大や価格連 動性を見込む買いが優勢だった。

AOCホールディングス(5017):4.4%安の517円。三菱UFJ 証券は25日付で、投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「3 (市場平均並み)」に引き下げた。担当の荻野零児アナリストは投資家 向けのメモで、「現在の市況下で、同業他社では黒字を確保している石 油開発事業においても赤字であるという同社の事業ポートフォリオは相 対的に不利」などと分析する。

旅行関連:旅館やホテルなどのオンライン予約サイトを運営する一 休(2450)が3.4%安の3万6800円。個人旅行に強みを持つエイチ・ アイ・エス(9603)も安い。旅行業最大手のJTB(非上場)が2011 年度末までに全国店舗網の約2割に相当する200店近くを閉鎖、コスト の安いネット商品に本格的に取り組むと一部で報じられ、価格競争が進 むと警戒された。

ドワンゴ(3715):8.2%高の16万3300円。一時上昇率は9.5%に達 し、2カ月ぶりの大きさを記録した。26日付日本経済新聞朝刊が、同 社の動画投稿共有サイト事業が2010年9月期の下半期に黒字化すると 報道、同事業の改善期待が高まったほか、課金ビジネスのディフェンブ 性も評価された。

USEN(4842):8.2%高の66円。一時74円まで上昇。ソネッ トエンタテインメント(3789)と業務提携を結ぶことを決めた、と25 日に発表。USENのインターネット接続事業をソネットに譲渡するた め協議を開始することで合意したほか、両社の商材を双方が代理販売す る契約も締結する。ソネットEも3.9%高の18万6000円。

内田洋行(8057):4%安の218円。第1四半期(8-10月期)の連 結純損失は9億円だった。前年同期は8億円の赤字。企業の設備投資の 見直しやコスト削減意識の浸透で、主軸のオフィス関連事業の売上高が 低迷。都内の事務所移転に伴い、原状回復工事などの費用が発生するた め、10年7月期の連結純損益予想を従来計画の8億円の黒字からゼロ に下方修正した。前期実績は4億円の赤字。

スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684):1.5%高の 1900円。米系投資顧問のハリス・アソシエイツは、スクエニ株を18日 までに発行済み株式数の5.03%まで取得した。同社が25日に関東財務 局に提出した大量保有報告書で明らかになった。保有目的は「投資一任 契約に基づき、資産運用のため」と説明している。

ブラザー工業(6448):6.1%高の980円。みずほ証券は25日、投 資判断を「中立」から「アウトパフォーム」に、目標株価を1050円か ら1350円に上げた。桂竜輔アナリストは、主力製品のSMB向けプリ ンターの市場シェア拡大で「事務機業界のユニクロ」へ進展しつつある と評価、BMB買収によるカラオケ事業のキャッシュカウ化に期待感を 示す。

昭和電工(4004):2%高の157円。ゴールドマン・サックス証券 は25日付で、投資判断を「売り」から「中立」に引き上げた。数量の 回復を受けて、7-9月期に全セグメントが黒字化。10-12月期も黒 字を確保し、会社計画のクリアに懸念はないと予想。来期(10年12月 期)も業績改善は続くとみている。

幻冬舎(7843):12%高の14万6000円。一時、2万円(15%)高の 15万700円とストップ高(制限値幅いっぱいの上昇)を付けた。発行 済株式総数の5.21%に相当する1500株、2億2000万円をそれぞれ上 限に自己株の取得を行うことを25日に決めた。取得期間は26日から 10年3月24日まで。

キッセイ薬品工業(4547):6.1%高の1892円。メリルリンチ日本 証券は25日付で、投資判断を「アンダーパフォーム」から「買い」に 引き上げた。目標株価は2250円(前回2100円)。

アステラス製薬(4503):1.6%安の3170円。メリルリンチ日本証 券は25日付で、投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。目標 株価は3500円(前回4100円)。

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