7-9月期の米企業利益の伸びに「偏り」-金融機関の業績が急回復

米企業利益は2009年7-9月 (第3四半期)に過去5年間で最大の伸びを見せたが、これは銀行の 業績回復を反映したものだ。

米商務省が24日発表した第3四半期企業利益は前期比11%増 の1兆3600億ドルと、04年1-3月(第1四半期)以来最大の伸 びだった。国内では、金融機関の利益が970億ドル(36%)の大幅 増となった一方、他の企業は129億ドル(2%)の伸びにとどまっ た。

ゴールドマン・サックス・グループやモルガン・スタンレーなど の金融機関は、昨年のリーマン・ブラザーズ・ホールディングス経営 破たん以降の金融市場の回復で、トレーディングが好調となり業績が 拡大。一方、金融機関以外の企業は売上高が改善し始めたものの、経 費削減で利益を伸ばしている状況で、当面は雇用拡大に走る姿勢は見 られない。

ナロフ・エコノミック・アドバイザーズのチーフエコノミスト、 ジョエル・ナロフ氏は「非金融機関の弱さが示しているのは、今回の 景気回復が現時点でいかに限定的なものかということだ」と述べ、「企 業はコストの増加には非常に慎重で、コスト面の最大部分は人件費だ。 急いで採用することはないだろう」と語った。

09年1-9月期の金融機関の利益は198%増と、9カ月間の伸 びとしては1948年の集計開始以来で最大。08年4-12月は65% 減と、過去最大の落ち込みだった。

ナロフ氏は利益の急増について、金融機関の間で均等に伸びてい るわけではないだろうと述べ、資金が融資の形で経済に還流する道を 見いだす可能性は低くなっていると指摘。「残念ながら、全社がゴー ルドマンであるわけではない」と語り、銀行システムが融資を増やし 企業投資を促進する能力は「川というよりも緩やかな小川のようだろ う」との見解を示した。

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