米国株:反落、個人消費不振を嫌気-銀行株安い(Update1)

米株式相場は反落。午前に発 表された第3四半期の米国内総生産(GDP)で個人消費の伸びが 予想を下回り、消費者は依然としてリセッション(景気後退)の圧 迫を受けているとの懸念が広がった。

米連邦預金保険公社(FDIC)は、2009年7-9月(第3四 半期)に「問題あり」と判断された銀行の数が16年ぶりの高水準 に上ったと発表。金融株が売りを浴びた。

コンピューターのヒューレット・パッカード(HP)も下落。 同社パソコン販売の落ち込みが嫌気された。米連邦準備制度理事会 (FRB)が発表した3-4日の米連邦公開市場委員会(FOM C)会合の議事録によると、当局者は景気回復に伴い2010、11年 の失業率予想を引き下げた。これが好感され、米国株は下げ幅を縮 小した。

S&P500種株価指数は前日比0.1%安の1105.65。ダウ工業 株30種平均は17.24ドル(0.2%)下げて10433.71ドル。感謝 祭の休日を26日に控え、米国の全取引所での出来高概算は70億株未 満と、3カ月平均を23%下回る薄商いだった。

ホランド(ニューヨーク)で40億ドル以上の資産運用を監督 するマイケル・ホランド氏は、「株式市場は神経質に反応している。 経済統計は強弱が混在した内容になっており、個人消費も芳しくな く、FDICは問題銀行について発言している。つまりまだ回復の 途中にあることを示している。投資家はこれに合わせた動きを取っ ている」と述べた。

GDP、FOMC議事録

朝方発表された第3四半期の実質国内総生産(GDP、季節調 整済み、年率)改定値は、前期比年率2.8%増加と、速報値の

3.5%増から下方修正された。個人消費は同2.9%増と速報の3.4% 増から下方修正され、エコノミスト予想には及ばなかった。

FOMCメンバーは来年10-12月(第4四半期)の失業率を

9.3-9.7%と予想。6月時点の9.5-9.8%から下方修正した。

FOMGの議事録では、「FOMCメンバーは非常に低い水準 の短期金利を長期間にわたって維持することにより、ある程度の悪 影響が生じる可能性を指摘した」と記述されており、その悪影響に は「金融市場での過剰なリスクテークの誘発、インフレ期待の抑制 が効かなくなることなど」が含まれると指摘した。

ブルームバーグのまとめたデータによると、S&P500種は今年 3月9日に12年ぶり安値を付けて以来63%値を戻しており、平均株 価収益率(PER)は22倍超。2002年以来の高水準付近にある。

金融株

S&P500種金融株価指数は0.8%安。FDICのリポートに よると、552銀行が問題ありと判断され、FDICの預金保険基金は 初のマイナスとなった。

JPモルガン・チェースは1.9%安と、ダウ平均銘柄の中で値下 がり率最大。バンク・オブ・アメリカ(BOA)、モルガン・スタ ンレー、フィフス・サード・バンコープはいずれも下落した。

HPは1.6%安。8-10月(第4四半期)のパソコン販売は98 億6000万ドルと前年同期から12%落ち込んだ。

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