11月24日の米国マーケットサマリー:株が反落、金は8日続伸

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4963 1.4961 ドル/円 88.53 88.97 ユーロ/円 132.46 133.11

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,433.71 -17.24 -.2% S&P500種 1,105.66 -.58 -.1% ナスダック総合指数 2,169.18 -6.83 -.3%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .73% +.01 米国債10年物 3.31% -.04 米国債30年物 4.26% -.02

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,165.80 +1.10 +.09% 原油先物 (ドル/バレル) 76.12 -1.44 -1.86%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルが円に対し約1カ月ぶりの 安値に下落。ユーロに対しても値下がりした。米連邦準備制度理事会 (FRB)が24日発表した3-4日の米連邦公開市場委員会(FO MC)会合の議事録で、過去最低水準にある金利が金融市場で「過 剰」な投機を誘発する恐れがあるとの見解を表明したことが重視され た。

円は主要16通貨中15通貨に対して上昇。ドルに対しては、こ のままいけば月間ベースで9月以来で初の値上がりとなる。議事録に よれば、当局者はドルについて「秩序ある」形で下落しているとの認 識を示した。

モントリオール銀行の外為担当バイスプレジデント、J・P・ブ ライス氏は「米金融当局は今回もドル安への懸念を全く示していな い」と指摘。「借り入れコストが長期にわたって低い状態が続けば、 借入金による株式の投機買いが増える可能性がある」との見方を示し た。

ニューヨーク時間午後2時28分現在、ドルは円に対し1ドル= 88円49銭と、前日の88円97銭から0.5%安。一時は88円36 銭と、10月9日以来の安値を付けた。ユーロは対ドルで0.09%上昇 の1ユーロ=1.4974ドル。対円では0.5%下げて132円50銭。

◎米国株式市場

米株式相場は反落。午前に発表された第3四半期の米国内総生産 (GDP)で個人消費の伸びが予想を下回り、消費者は依然としてリ セッション(景気後退)の圧迫を受けているとの懸念が広がった。

米連邦預金保険公社(FDIC)は、2009年7-9月(第3四 半期)に「問題あり」と判断された銀行の数が16年ぶりの高水準に 上ったと発表。金融株が売りを浴びた。

コンピューターのヒューレット・パッカード(HP)も下落。 同社パソコン販売の落ち込みが嫌気された。米連邦準備制度理事会 (FRB)が発表した3-4日の米連邦公開市場委員会(FOMC) 会合の議事録によると、当局者は景気回復に伴い2010、11年の失業 率予想を引き下げた。これが好感され、米国株は下げ幅を縮小した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前日比0.1%安の1105.65。ダウ工業株30種平均は17.24 ドル(0.2%)下げて10433.71ドル。感謝祭の休日を26日に控え、 米国の全取引所での出来高概算は69億株と、3カ月平均を24%下回 る薄商いだった。

ホランド(ニューヨーク)で40億ドル以上の資産運用を監督す るマイケル・ホランド氏は、「株式市場は神経質に反応している。経 済統計は強弱が混在した内容になっており、個人消費も芳しくなく、 FDICは問題銀行について発言している。つまりまだ回復の途中に あることを示している。投資家はこれに合わせた動きを取っている」 と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。過去最大規模の5年債入札(発行額420億ド ル)で、過去2年余りで最高の需要がみられたことを好感した。

米連邦準備制度理事会(FRB)が24日公表した連邦公開市場 委員会(FOMC、11月3-4日開催)の議事録によると、金融政 策当局者は過去最低水準にある金利が金融市場で「過剰な」投機を誘 発する恐れがあるとの見解を表明した。議事録は「非常に低い水準の 短期金利を長期間にわたって維持することにより、インフレ期待の抑 制が効かなくなる」可能性を指摘している。

5年債入札の応札倍率は2.81倍と、2007年9月以来の最高と なった。

ジェフリーズの債券金利部門共同責任者、クリストファー・ベリ ー氏は「今年に入ってから同じ投資テーマが続いている。投資家は安 全資産に投資することに満足している。リスク資産は年を通じて非常 に強く回復しているものの、政府債に対する需要は依然として高い」 と指摘した。

BGキャンター・マーケット・データによると、既発の5年債利 回りはニューヨーク時間午後2時10分現在、前日比4ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01%)低下の2.13%。2年債利回りは4b p低下の0.74%。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は8日続伸。ドルがさらに下落すれば中 銀や投資家は代替投資先としてより多くの金を買うとの見方から需要 が高まった。

金は前日、1オンス=1174ドルを付け、過去最高値を更新した。 主要6通貨のバスケットに対するICEのドル指数の下げ幅が過去 2週間で最大となったほか、ロシア中銀が10月の金保有量は前月 から増加したと発表したことが背景。ドル指数は年初から7.7%下 げている。前日にはまた、金連動型ETF(上場投資信託)として は最大の「SPDRゴールド・トラスト」の金保有量が6月以来の 高水準に達した。

プロスペクター・アセット・マネジメントのレナード・カプラ ン社長は「米連邦準備制度理事会(FRB)が超低金利政策を維持 すると繰り返せば、ドルが下げ、金が上昇することになる」とした たうえで、「だが、金が短期的に下げる可能性は十分にある」と語っ た。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物12月限は前日比1.10ドル(0.1%)高の1オンス=1165.80 ドルで取引を終了した。一時は0.6%上昇する場面も見られた。年初 からは32%上昇しており、このままいけば年間ベースの上げ幅は 1979年以来の最高となりそうだ。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は下落。第3四半期(7-9月)国内総生 産(GDP)が速報値から下方修正されたほか、原油の供給増加をめ ぐる懸念から売りが優勢となった。

米商務省が発表した7-9月のGDP改定値は前期比年率2.8% 増と、速報値の3.5%増から下方修正された。また、ブルームバー グ・ニュースがまとめた調査では、米エネルギー省が25日に発表 する20日に終わった週の原油供給は150万バレル増加したと見込 まれている。

MFグローバル(ニューヨーク)のエネルギー担当バイスプレ ジデント、マイク・フィッツパトリック氏は「経済統計の不調が続 く限り、原油相場は圧迫されるだろう」と指摘。「市場は最近のレン ジの下限に向かっており、早晩この水準割れを試す展開となりそう だ」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物1月限は前 日比1.54ドル(1.99%)安の1バレル=76.02ドルで終了した。 年初からの上げ幅は70%。10月15日以降は1バレル=74.79ドル から82ドルのレンジで推移している。

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