米国債:上昇、FOMC議事録と好調な5年債入札で

米国債相場は上昇。米連邦公 開市場委員会(FOMC)議事録が超低金利政策の長期化を示唆し たことが買い材料となった。過去最大規模の5年債入札(発行額420 億ドル)で、過去2年余りで最高の需要がみられたことも好感した。

米連邦準備制度理事会(FRB)が24日公表したFOMC(11 月3-4日開催)の議事録は、「非常に低い水準の短期金利を長期間 にわたって維持することにより、過剰なリスクテークの誘発やイン フレ期待の抑制不能」に陥る可能性を指摘している。

ただし、議事録によると、過剰なリスクテークが誘発され、イ ンフレ期待の抑制が効かなくなる確率は「比較的低い」との見方で FOMCメンバーは一致した。当局者はさらに、インフレ期待が落 ち着き、失業率が高水準にとどまる限り、政策金利を「長期にわた り」ゼロ近辺で維持することを示唆した。

5年債入札の応札倍率は2.81倍と、2007年9月以来の最高と なった。

キャンター・フィッツジェラルドのチーフ債券ストラテジスト、 ジョージ・ゴンキャルベス氏は「特に失業率の統計が出た後、当局 はさらにハト派的になった。低金利を維持する期間が長くなる方に 傾いている」と指摘。「入札の規模は関係なく、需要は強くなるばか りだ」と語った。

BGキャンター・マーケット・データによると、既発の5年債 利回りはニューヨーク時間午後4時14分現在、前日比7ベーシス ポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.10%。5年債(表面利 率2.375%、2014年10月償還)価格は11/32上昇の101 9/32。

2年債利回りは6bp低下の0.73%。10年債利回りは4bp 低下の3.31%。

FOMC議事録によると、メンバーは来年10-12月(第4四 半期)の失業率を9.3-9.7%と予想。6月時点の9.5-9.8%から 下方修正した。FOMCの二日後に労働省が発表した10月の失業 率は10.2%と26年ぶりの高水準に上昇した。

5年債入札

5年債入札の最高落札利回りは2.175%と、入札直前の市場予 想の2.208%を下回った。海外の中央銀行を含む間接入札の落札に 占める割合は60.9%と、6月以降で最高。

RBSセキュリティーズの米国債ストラテジスト、ウィリアム・ オドネル氏は「米国債の出来高が過去数週間、全般的に減少してい ることを考えると、入札結果はかなり驚異的だ」と述べた。

前日の2年債入札(規模440億ドル)では最高落札利回りが

0.802%とこれまでの最低を記録。25日の7年債(同320億ドル) を含め、今週の入札による発行総額は1180億ドルと過去最高。

経済指標

第3四半期(7-9月)の実質国内総生産(GDP、季節調整 済み、年率)改定値は前期比年率2.8%増加と、速報値の3.5%増 から下方修正された。これを受けて、FOMCが政策金利が過去最 低水準付近で維持するとの観測が強まり、短期国債も上昇した。

全米20都市を対象にした9月の米スタンダード・アンド・プ アーズ(S&P)/ケース・シラー住宅価格指数は前年同月比で

9.36%低下したが、予想は上回った。季節調整後の前月比では

0.27%上昇した。

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