FOMC議事録:超低金利政策は「過剰な」投機誘発も

米連邦準備制度理事会(FR B)が24日公表した連邦公開市場委員会(FOMC、11月3-4 日開催)の議事録によると、金融政策当局者は過去最低水準にある 金利が金融市場で「過剰な」投機を誘発する恐れがあるとの見解を 表明した。

議事録では、「FOMCメンバーは非常に低い水準の短期金利 を長期間にわたって維持することにより、ある程度の悪影響が生じ る可能性を指摘した」と記述されており、その悪影響には「金融市 場での過剰なリスクテークの誘発、インフレ期待の抑制が効かなく なることなど」が含まれる。

政策当局者はこうした悪影響が実際に生じる可能性は「かなり 低い」との意見では一致しながらも、「引き続きリスクに対する警 戒態勢を取っていく」ことを確認した。

FOMCは4日発表の声明で、「委員会はフェデラルファンド (FF)金利誘導目標を0%から0.25%のレンジで据え置き、低 レベルでの資源活用とインフレ抑制トレンド、安定したインフレ期 待を含む経済状況が長期にわたって、FF金利の異例な低水準を正 当化する可能性が高いと引き続き想定している」と述べた。

ドル相場、出口戦略

議事録によると、「会合参加者は外為市場でみられる最近のド ル下落について、秩序立った動きである」と指摘しており、「金融市 場の環境改善を背景にドルに対する安全投資需要の巻き戻しが反映 されているようだ」と受け止めていることが記された。

その上で、「ドル下落が加速もしくはインフレに大幅な上昇圧 力がみられた場合には注視が必要となるだろう」と述べた。

失業率については「FOMCメンバーの大半が、この先数年間 はかなりの高水準で推移する」と予測しており、「インフレ率はF RBの長期的目標を引き続き下回る」と見込んでいる。

FOMCではまた、出口戦略の一環として資産売却の有効性を 協議。数人の当局者は資産売却が「有効な手段になり得る」と認識 しており、FRBに託された準備預金に支払う金利の「有効性を高 めるだろう」と前向きだった。一方、一部メンバーは資産売却が長 期金利の上昇を招きかねないと指摘。特に、利上げ前にはそのリス クが高まるとの懸念を示した。

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