ECB:1年物資金、変動金利適用の是非を協議中-関係者

欧州中央銀行(ECB)当局者 らは、12月に実施する1年物資金入札で変動金利を適用するべきか協 議している。この協議に近い複数の関係者が明らかにした。一部の当 局者らは変動金利の適用について、2010年に金融政策を引き締める兆 候と受け止められるリスクがあると指摘しているという。

協議が非公開だとして匿名を条件に語った同関係者らによれば、 ECBが緊急支援策からの引き揚げに近づくなか、当局者らは来月実 施する1年物の資金入札での金利について、政策金利が上昇した場合 それに追随させるかどうかを検討している。最終決定はまだされてい ないものの、政策委員会は1%の固定金利の維持に意見が傾いている という。

ECBは市中銀行の融資再開に向けた対策の一環として、期間1 年で無制限に資金を供給する措置を実施している。一部当局者は、こ の資金供給に変動金利を適用することで、ECBが来年政策金利を現 行の1%から引き上げるとの見方を早計に強める恐れがあると懸念し ている。一方、固定金利による資金供給のリスクは、ECBが必要と 判断した場合に実施する利上げの効果を弱める可能性があることだ。

バークレイズ・キャピタル(ロンドン)の欧州担当チーフエコノ ミスト、ジュリアン・キャロー氏は「ECBはわなに陥った」と指摘。 「1年物資金は、第2四半期の厳しい時期にECBが導入した。もし 今の状態で検討していたならば、恐らくこの措置は講じないだろう」 との見方を示した。

ECBの報道担当者はコメントを控えた。

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