欧州の銀行のバランスシート強化、景気回復の重しにも-S&P

米格付け会社スタンダード・アン ド・プアーズ(S&P)は23日、欧州の銀行がバランスシート強化の 必要性に迫られていることが銀行による国債の購入拡大につながって いると指摘した。一方で、それが中小企業と家計向けの資金不足を招 き、景気回復を抑制する可能性があるとの見方を示した。

S&Pの欧州担当チーフエコノミスト、ジャンミシェル・シース 氏(パリ在勤)はリポートで、「現在の金融環境は金融機関をソブリン 債購入の大幅拡大によるバランスシート再構築へと促す」と分析。「こ うした行動で、経済のかなりの部分、すなわち中小企業と家計は脇に 追いやられる」との考えを示した。

同氏はまた、「政府機関による資金需要の増加は避けられない。一 方で、景気回復ペースが上がる中、家計と中小企業の借り入れ需要は 回復するはずだ」と主張。「この難題を解くのは容易でない。明らかな のは、経済全体に行き渡る資金に限りがあることが回復の強さには重 しとなり得るということ」と説明した。

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