米国民も巣ごもり、年末商戦売れ筋は家庭用品-景気後退の余波続く

料理用ミキサーやセーターが、 今年の年末商戦の花形になるかもしれない。消費者はぜいたくなギフ トより、台所用品や衣料品の充実にお金を回しそうだ。

米百貨店チェーン2位、メーシーズの家庭用品部門のデザイナー 兼バイスプレジデント、スティーブン・カーディノ氏は電話取材に対 し、「ギフトを贈る姿勢が一段と実用品に傾いているのが見て取れる」 と指摘し、「台所用品は家庭用品部門の中心となっている」と語った。

米国際ショッピングセンター評議会(ICSC)のチーフエコノ ミスト、マイケル・ニマイラ氏によれば、1年にわたり必需品以外の 購入を減らしてきた消費者は、その傾向を変えることに消極的だ。I CSCが実施した調査によると、消費者は家庭用品や定番衣料の購入 を計画しており、香水や旅行関係のギフトへの支出は削減傾向にある。

ニューヨークに拠点を置く小売りコンサルタント、パトリシア・ パオ氏は、こうした消費傾向によって恩恵を受けるとみられるのは米 百貨店3位のJCペニーと衣料小売りのJクルー・グループだと語る。 同衣料専門店は「定番商品をお得感のある価格で提供できるからだ」 と説明。Jクルーの広報担当者のコメントは得られていない。

ロサンゼルスの調査会社IBISワールドのアナリストのトゥー ン・バンベック氏は、百貨店のコールズや、インターネツト小売り最 大手のアマゾン・ドット・コムが買収したオンライン小売業ザッポス・ ドット・コムは、品ぞろえの豊富さや低価格を武器に、定番衣料品の 販売で強みを発揮しそうだと語る。

電化製品では薄型テレビ

コネティカット州に拠点を置く小売りコンサルティング会社、カ スタマー・グロース・パートナーズによると、衣料品と装飾品の販売 は今年の年末商戦で前年比8.8%増が見込まれる。同社によると、電 化製品では薄型テレビや電子書籍、ノート型パソコンが引き続き売れ 筋となるもよう。「並外れた」販売台数の伸びが見込まれるものの、価 格の「急落」によって小売業者の利ざやは大きく打撃を受けると分析 している。

JCペニーは今年、クリスマスなどを自宅で過ごす人が増えると 見込み、年末商戦向けに娯楽や装飾用品の販売に注力しているという。 23日の同社株は22セント安の29.21ドルで終了。Jクルーは15セ ント安の40.40ドル。メーシーズは37セント安い16.74ドルで引 けた。コールズのケビン・マンセル最高経営責任者(CEO)は電話 取材に対し、台所用品を含む家庭用品が今年の売れ筋項目の一つだと 指摘。同社株は36セント安の53.60セントで終了した。

ICSCと米ゴールドマン・サックス・グループが行った調査に よると、29%の消費者が年末ギフトとして家庭用品の購入を計画して おり、その割合は昨年の27%を上回っている。ニマイラ氏は「消費者 は依然としてリセッション(景気後退)の残骸(ざんがい)とその後 遺症の中に生きているのだと思う。このため、経済がリセッションに あるかのように行動し続けている」と語り、「従って消費は、低価格品 や家庭用品、定番商品が中心になる」と分析した。

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