リーマンとベアー幹部、破たん前8年で2200億円稼ぐ-ハーバード大

【記者:Matt Townsend】

11月23日(ブルームバーグ):経営破たんした米証券大手リーマ ン・ブラザーズ・ホールディングスと、JPモルガン・チェースによ って救済合併されたベアー・スターンズの経営幹部らは、2000-08年 の8年間に25億ドル(約2220億円)の報酬を得ていた-。ハーバー ド大学の教授らが23日公表した研究報告でその実態が明らかになっ た。

ハーバード・ロースクールの「コーポレートガバナンス(企業統治) 課程」の教授らがまとめた「失敗の報酬」と題する研究報告によれば、 08年9月に経営破たんしたリーマンの経営幹部上位5人はこの間、現 金ボーナスと株式売却収入として10億3000万ドルを受け取った。ベ アー・スターンズでも、08年にJPモルガンによる買収が決まる前の 数年間で経営トップらは14億6000万ドルを手にした。

研究報告は、リーマンとベアーの経営幹部が破たんに先立つ8年 間に得た報酬が、破たんで被った損失を上回っていると指摘。両社の 崩壊で経営幹部らの財産が無に帰したという「定説」は誤りであり、 報酬規制の議論でもその正当性を疑ってかかる必要があると結論付け ている。

ハーバード大のルシアン・ベブチュク、アルマ・コーエン、オル ガー・スパマンの3教授がまとめた研究報告はまた、「リスクテークを 助長する過度な動機付けは、経営幹部らが企業の短期的な業績に基づ いて報酬を現金化できることに起因しているようだ」と分析。「そのよ うな報酬の大部分を現金化できる程度に応じて、短期的業績への過度 の注力が経営判断をゆがめてきたのではないか」との見解を示してい る。

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