メキシコ・ペソ:対ドルで最大20%上昇へ、格下げ後も-PIMCO

債券ファンド運用最大手、米パシ フィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は、メキ シコ・ペソについて、新興市場で最も割安な通貨の1つであり、メキ シコの対米輸出の増加が見込まれるとして、向こう1年間でドルに対 し最大20%上昇するとの見通しを明らかにした。

PIMCOで約500億ドル(約4兆4500億円)相当の新興市場資 産の運用に携わるギレルモ・オッセス氏は、数カ月前から投資家が見 込んでいた格付け会社フィッチ・レーティングスによる23日のメキシ コ格付けの「BBB」への1段階引き下げの後、メキシコ・ペソの上 昇は加速するだろうと述べた。格下げ後も同日の外国為替市場でペソ は0.8%上昇し、この1週間余りで最大の上げとなった。

オッセス氏は電話取材でこのペソの上昇について、一部の投資家 が「メキシコ資産の買いポジションを取るため、格下げを待っていた」 と説明。「ペソは新興市場で最も割安な通貨の1つだ。対外収支は改善 するだろうし、政府の財政努力は妥当だ」と指摘した。

PIMCOのペソ相場見通しは、アナリスト予想のコンセンサス よりも強気だ。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予 想の中央値では、ペソは来年末までにドルに対し3.7%上昇し1ドル =12.5ペソとなる見通し。23日は同12.9632ペソだった。

オッセス氏は、メキシコの輸出の約80%の行き先である米国の景 気回復に伴い、ペソが向こう1-2年で10-20%上昇すると予想する。 同氏はPIMCOがメキシコ資産を買い増す可能性があると述べた。 ペソの過去1年間の騰落率は主要16通貨中、台湾ドルに次いで悪かっ た。