元メリルの三原氏:1000億円規模の不良債権ファンド設立へ

メリルリンチ日本証券で「パチンコ 事業」などの証券化業務を手がけてきた三原淳一郎氏が、米国に本社を 置くザイス・グループに移籍したことが分かった。設立を目指す1000億 円規模のファンドで、日本とアジアで財務面が困難な状況にある企業の 債務や資産などディストレスト・アセットに投資していく考えだ。

三原氏(45)は7月にメリルを退社し、先月ザイス・ジャパンの投 資本部長に就任した。2010年に500億-1000億円規模のファンドを立ち 上げ、不動産、CMBS(商業用不動産担保証券)、不動産担保ローンな どへの投資を計画している。同社の真辺勝仁社長がブルームバーグ・ニ ュースとのインタビューで明らかにした。

日本の証券化市場は、昨年の金融危機後の世界的な信用収縮から回 復し、9月の証券化商品の発行総額(クレディ・スイス証券調べ)は約 4500億円と4月の約3.7倍となった。真辺氏(43)は「クレジットサイ クルの中で下がってきたものはどこかで上がる。サブプライムの傷は深 かったが、マーケットに入るタイミングとしてはベスト」と述べた。

ザイスは、割安なトリプルAの資産担保証券などに投資していく方 針。不動産価格の下落でリファイナンスできなくなった邦銀が手放す資 産などに狙いを定めている。ザイスはグローバルで約9000億円の資産を 運用しており、米国、欧州、アジア(日本は約10人)で約130人の専門 家を抱えている。

BNPパリバ証券の野川久芳ストラクチャードクレジットストラテ ジストは「過剰な悲観論は後退し」ヘッジファンドなどはディストレス ト・アセットへの投資機会を模索し始めているとみる。クレディ・スイ スの宮坂知宏アナリストは、「リファイナンスの不安から銀行セクター中 心にCMBS売却などに動いている」と分析している。

-Editors: Kazu Hirano Takashi Ueno

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