GSユアサ株が7カ月ぶり安値、割安感乏しく需給悪化を吸収できず

鉛蓄電池で世界2位のジーエス・ ユアサコーポレーション株が一時前週末比7.1%安の611円と急落し、 約7カ月ぶりの安値を付けた。電気自動車向け電池事業の将来性を評 価した6月18日高値から半年目が接近し、信用買いの反対売買に伴う 売りが増えやすい状況にある。足元の業績と比べ割安感に乏しいとの 見方もあり、需給要因による売り圧力を吸収しきれない。

GSユアサ株は電気自動車向けリチウムイオン電池に対する期待 感が高まったことで、2月安値の363円から6月高値の1228円まで約 4カ月で株価が3.4倍に急騰した。潜在的な売り需要を示す信用買い 残(東証ベース)は4月のボトム2089万株から、6月には3000万株 台まで増加。その後も4000万株台で高止まりしている。

SMBCフレンド証券投資情報部の松野利彦次長は、「一般的に信 用買いは6カ月期日の1カ月前程度が処分売りのピークを迎えやすい。 個人投資家中心の相場だっただけに、需給要因による影響は大きくな る」と話している。

GSユアサ株の2010年3月期ベースの株価収益率(PER)は 64 倍で、TOPIXの35倍に比べ2倍近い水準。午後の株価は、東 証1部の売買代金上位10社の中で下落率が最も大きい。「将来の夢を 買う相場が一度終わったことで、マーケットはリチウム電池の収益化 を早く求めている」と、松野氏は指摘していた。

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