日電産:電気自動車の需要好調、中途採用増-賃金減分払い(Update2)

モーターなど電子部品を手掛ける 日本電産の永守重信社長は24日、今年の中途採用者数は過去最高の300 人程度にのぼるとの見通しを示した。この半年間で電気自動車(EV) 向けの生産が急増しており、これに対応するためとしている。

永守氏は滋賀県愛荘町に完成した滋賀技術開発センター本館の公 開に伴い会見した。同氏は電気自動車向けなどの受注増加に対応するた め、技術者や海外向けセールスエンジニアの中途採用を増やしていると して「今年はおそらく300人ぐらいで過去最高になる」と話した。

EV車載用モーター需要について、永守氏は前年比の数十倍のペー スで増えているとし、「原因はよく分かっていないが、まさに今、時代 が変わってきたということではないか。供給先を1社に限定せず、すべ てのメーカーに部品を入れていきたい」と話した。

車載モーター事業の売上高を2013年3月期に3500億円まで拡大さ せるとの従来目標は変えないという。現在は約500-600億円の水準。

日本電産は昨秋のリーマンショック以降の世界的な需要の急減に 対応し、今年2月から社員1万人を対象に賃金カットを実施。広報宣伝 部の渡辺啓太氏によると一般社員で1-5%、役員クラスで最大50% を減らしたが、今年7月には業績回復を受けて一般社員向けカットは停 止していた。永守氏は幹部社員についても10月にやめたことを明らか にしたうえで、減額措置を受けた全社員に今期中に支払う意向を示した。

永守氏は「あの時は厳しかったが、危機感を共有するために負担し てもらった。おかげで月次では一度も赤字にならず利益を上げたし、回 復も早かった。期末までに全部返すことを目標にしたい」と語った。

同社はまた、昨年11月に500万株、250億円を上限に24日までに 実施するとしていた自己株取得の結果を発表した。473万2600株を198 億円で取得したとしている。同社の24日の終値は前営業日比110円 (1.6%)高の7100円。年初から上昇率は106%にのぼる。

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