【個別銘柄】日航、銀行、森精機、日本光電、GSユアサ、アイネス

材料銘柄の終値は以下の通り。

日本航空(9205):前週末比8.4%安の87円。一時85円と史上最 安値を付けた。同社の西松遥社長は23日、東京都内で開いた退職者向 け説明会で企業年金給付削減の割合について、退職者分を30%強、現 役社員分を約53%とする年金改定案を提示した。しかし退職者らの抵 抗が大きく、スムーズな解決は困難と警戒された。前原誠司国土交通相 は24日朝の閣議後会見で、「年金問題がうまく解決しなければ、日航 の存続は厳しい」と懸念を表明。また三井物産が、保有していた日航株 1173万株を、4-9月期にすべて売却したことも判明した。

大手銀行株:三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が

2.8%安の458円、みずほフィナンシャル・グループ(8411)が2.5%安の 154円。日航問題の先行き不透明感に加え、円高などから日本経済が二 番底に落ち込むとの懸念が強まった。野村証券の佐藤雅彦エクイティ・ マーケットアナリストは、「デフレに対抗する政策の不在、相次ぐ増資 による需給懸念といった日本独自の悪材料が重なった」と指摘する。

森精機製作所(6141):主力の大証1部で11%安の793円ストッ プ安(制限値幅いっぱいの下げ)。20日に公募増資を行うと発表、調 達額は概算で最大182億円を見込んでいる。新たに発行する普通株は最 大2200万株で、発行済み株式総数は現状比22%増の1億1848万株に なる予定。1株当たり株式価値の希薄化が警戒された。

日本光電(6849) :7.3%安の1504円。一時11%安と約9カ月半ぶ りの下落率を記録した。販売している医療機器「自動体外式除細動器 (AED)」について、海外製造元から電子部品の故障の報告を受け、 改修を実施すると発表した。対象が10万7309台と多く、今後の販売へ の影響が不安視された。

武富士(8564):6.8%安の369円。格付け会社のムーディーズ・ インベスターズ・サービスは20日、武富士の長期発行体格付けと長期 無担保債務格付けを「B2」から「Caa1」に引き下げた。格付け見 通しはネガティブから安定的に変更した。

ジーエス・ユアサコーポレーション(6674):7.6%安の608円。一時 607円と約7カ月ぶりの安値に落ち込んだ。電気自動車向け電池事業の 将来性が評価されて、6月18日に付けた年初来高値から半年目が接近 したため、信用買いの反対売買に伴う売りが増えやすい状況にある。足 元の業績と比べ株価は割安感に乏しいとの見方もあり、需給要因による 売り圧力を吸収しきれなかった。

アイネス(9742):9.3%高の695円。一時11%高と7月28日 (14%)以来の上昇率を記録した。民主党政権が掲げる「子ども手当 て」の実施に関連し、システム需要が見込めると一部アナリストが指摘 したことから、業績貢献を期待した買いが入った。

日本エスコン(8892):4.9%高の5560円。一時は1000円(19%)高 の6300円とストップ高(制限値幅いっぱいの上げ)を付けた。社債70 億円を買い入れた結果、09年12月期に社債買入消却益61億円を特別 利益に計上すると20日に発表した。

新川(6274):7.5%安の1244円と急落。一時1240円と、6月19日 (1237円)以来の安値を記録した。海外企業との競争激化による販売 単価の下落で、損失と利益の境目となる損益分岐点が悪化したとの一部 報道を受け、業績先行き警戒感が強まった。

富士通(6702):0.4%安の502円。独立行政法人・理化学研究所 が主導する次世代スーパーコンピューター技術の開発事業を政府が継続 する可能性が出てきたことが好感され、一時1.6%高の512円など堅調 だった。富士通は民間で唯一、同プロジェクトに参画している。次世代 スパコンをめぐっては、政府の行政刷新会議が「事業仕分け」で事実上 のプロジェクト凍結方針を示唆、22日に菅直人副総理・国家戦略相が NHK番組で、仕分け結果を「見直すことになる」と発言した。

遠藤照明(6932):22%高の260円。一時はストップ高に相当する80 円(37%)高の294円と、08年10月2日以来の高水準に値を戻した。 22日付の日経新聞朝刊は、同社が国内大手メーカーの同等品に比べて 価格が3割程度安いLED(発光ダイオード)照明を10年2月に国内 で発売すると報道。将来的な収益寄与が期待された。

曙ブレーキ工業(7238):4.1%安の534円。公募増資の発行価格を 534円に決めたと20日に公表。20日終値の557円より4.1%安い価格 だったため、同価格にさや寄せする動きが出た。同社は今月9日に公募 増資を実施すると発表、株価は690円近辺から一時484円まで約3割値 下がりした。

住友電気工業(5802):1.8%高の1035円。野村証券は24日付で 投資判断を「2(中立)」から「1(買い)」に引き上げた。自動車関 連事業を中心に足元で業績が改善しつつあることを評価した。

旭硝子(5201):1.3%高の795円。クレディ・スイス証券やマッ コーリー証券が20日付で、投資判断を「アウトパフォーム」に引き上 げている。液晶ガラス事業が近く底打ちするとの観測が強まった。日本 電気硝子(5214)も同0.9%高の996円。

酉島製作所(6363):5.0%高の1711円。一時1719円と08年10 月3日(1800円)以来の高値水準に戻した。コスモ証券は20日付で調 査を開始、投資判断を「中立プラス」とした。目標株価は2000円。中 東諸国などで海水淡水化プラント向け需要が伸びるとみている。

伊藤園(2593):1.7%安の1361円。クレディ・スイス証券は20日 付で同社株の目標株価を1600円から1410円に引き下げた。天候不順に 加え、個人消費低迷で販売が弱含むとみていることが背景。投資判断は 「Neutral(中立)」で維持。

北陸電力(9505):1.4%安の1929円。一時1914円まで売られ、 05年4月19日以来、約4年7カ月ぶりの安値を付けた。三菱UFJ証 券は20日付で同社株の投資判断を「3(中立)」から「4(アンダー パフォーム)」に1段階引き下げた。新しい目標株価は1720円。同証 券の荻野零児アナリストは「配当金は維持される可能性が高い」と分析 しており、増配期待が後退したようだ。

フィールズ(2767):5.2%高の12万800円。一時13%高の12万 9900円まで上げた。発行済株式数の2.97%に相当する1万株、15億円 を上限に自社株買いを行うと20日に発表した。

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