レポ金利強含み、証券会社の資金調達増-日銀は1兆円超の大口オペ

短期金融市場のレポ(現金担保付債 券貸借)金利が強含んでいる。国庫短期証券(TB)の発行増加に見合 った販売が進んでおらず、証券会社が資金調達を増やしていることが背 景。国内銀行の資金運用が慎重になっている面もあり、日本銀行は1兆 円超の大口の資金供給オペを実施して金利上昇を抑えようとしている。

この日の東京レポレートは、24日受け渡しの翌日物が前週末比2ベ ーシスポイント(bp)上昇の0.134%と、9月24日以来の水準まで上昇 。25日受け渡しのトムネクスト物も1.4bp上昇の0.136%、26日受け渡 しのスポットネクスト物は0.5bp高い0.134%になった。

10月以降、レポ金利は狭いレンジで低位安定が続いていたため、金 利上昇に意外感を指摘する声が多い。国債やTBの発行日まで資金手当 てを残していた証券会社が、慌てて資金確保に動く様子も見られたとい う。

国内証券のTBディーラーは、在庫になったTBの資金手当てが遅 れていた面もあるが、利付国債、TBとも増発で需給が悪化し、証券会 社の資金調達量が増えていることは確かだと話す。

増発と販売低調

財務省は今月の入札から、TB1年物と2年利付国債の発行額を 2000億円増額、12月から5年利付国債と10年利付国債を1000億円増 やす。前週は総額11兆円超のTB入札が3日連続で実施され、投資家 への販売が滞る銘柄も見られた。

別の国内証券のTBディーラーによると、19日のTB2カ月物の入 札で落札利回りが0.149%まで引き下げられ、投資家への販売が滞った ため、レポでの資金手当てが増えたという。入札後、同2カ月物は

0.1525-0.155%で推移している。

一方、東短リサーチの寺田寿明研究員は、「今までレポの資金運用 に積極的だった銀行が慎重になった影響が大きい」という。20日以降、 TBや利付国債の発行日が続いているうえ、月末は決済資金の需要も高 まる。このため、早めに資金を手当てしようとする証券会社の動きが金 利上昇を促しやすいともいう。

1.2兆円の大口オペ

税収不足を背景に、来月以降もTBの増発懸念がくすぶる中、日銀 はTB相場の下落につながりやすいレポ金利の上昇を抑制する姿勢を示 している。

午前にスポットネクスト物の国債買い現先オペを2000億円増額の 8000億円まで拡大したうえ、午後は25日受け渡しの本店共通担保オペ (期日12月7日)を1兆2000億円で実施した。通常、共通担保オペは 1本、8000億円で実施されていた。

日銀は月末越えの国債買い現先オペと共通担保オペを積極的に実施 すると同時に、期間3カ月程度の長めの供給担保オペも3営業日連続で 実施している。

翌日物0.10-0.105%

無担保コール翌日物は前週末の加重平均0.109%に比べ、0.10-

0.105%を中心に取引された。準備預金の積み上げ需要に加え、この日 発行のTB3カ月物の購入資金の需要も見込まれたが、取引水準は落ち 着いていた。

準備預金の積みの進ちょく率かい離幅は、平均ペースに比べてプラ ス3%強と順調に進んでいるが、資金需要が高まる月末が近づいている ことで国内銀行の調達意欲は根強く、翌日物金利を下支えしている面も ある。

この日の当座預金は前週末比1兆1000億円増の12兆8000億円程 度、準備預金(除くゆうちょ銀)は2000億円増の8兆8000億円程度に なる。

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