11月23日の米国マーケットサマリー:ドルと円が下落、株は上昇

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4966 1.4862 ドル/円 88.96 88.88 ユーロ/円 133.15 132.09

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,450.95 +132.79 +1.3% S&P500種 1,106.24 +14.86 +1.4% ナスダック総合指数 2,176.01 +29.97 +1.4%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .73% +.01 米国債10年物 3.36% -.01 米国債30年物 4.29% -.01

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,164.70 +17.90 +1.56% 原油先物 (ドル/バレル) 77.66 +.19 +.25%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルと円が主要通貨すべてに対 して下落。10月の米中古住宅販売件数(季節調整済み、年換算)が 2007年2月以来の高水準となったことで、高金利資産の需要が高ま った。

米セントルイス連銀のブラード総裁は22日、米連邦準備制度理 事会(FRB)が住宅ローン担保証券(MBS)と連邦機関債を購入 するプログラムを、来年3月以降も維持するべきだとの考えを示した。 これを受け、ドル流動性の過剰供給に対する懸念が強まった。ドルは ユーロに対し下げたものの、節目である1ユーロ=1.50ドルを割り 込まなかった。

みずほコーポレート銀行の米国通貨セールス責任者、ファビア ン・エリアソン氏(ニューヨーク在勤)は「中古住宅販売の数字から 考えると、行き過ぎたユーロのロング(買い持ち)は近視眼的だ」と 指摘。「私なら、中期的な見通しがより良いほかのリスク通貨のロン グにするだろう。1ユーロ=1.50ドルの水準では当然ながらユーロ への売り意欲が強い。この水準は心理的な節目だ」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時34分現在、ドルはユーロに対し前週 末比0.7%安の1ユーロ=1.4971ドル。前週末20日は同

1.4862ドルだった。この日は一時0.9%安の同1.4999ドルと、 日中の下落率としては9日以降で最大となった。円は対ユーロで1% 円安・ユーロ高の1ユーロ=133円39銭(前週末は132円9銭)。 ドルに対しては0.2%値下がりし、1ドル=89円10銭。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。S&P500種株価指数は4営業日ぶりに反発 した。午前に発表された10月の米中古住宅販売件数が予想を上回っ たほか、米金融当局が過去最低水準の政策金利を維持するとの観測が 買いにつながった。

油田サービスのシュルンベルジェは上昇。クレディ・スイス・ グループによる株式投資判断の引き上げが好感された。産金大手ニュ ーモント・マイニングも上昇。この日の金相場がオンス当たり1174 ドルと、過去最高値を更新したのが手掛かりだった。ゴールドマン・ サックス・グループも高い。サンフォード・C・バーンスティーンが ゴールドマンの利益予想を引き上げた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前営業日比1.4%高の1106.24。ダウ工業株30種平均は

132.79ドル(1.3%)上げて10450.95ドルと、昨年10月以来 の高値。小型株のラッセル2000指数は1.7%上昇した。

ハリス・プライベート・バンク(シカゴ)のジャック・アブリン 最高投資責任者(CIO)は、「世界的なリセッション(景気後退) の終着点に来ており、投資家はそのことを実感しつつある。リスクを 取るのに適した環境であり、それが株価をさらに押し上げた」と述べ た。

◎米国債市場

米国債相場はほぼ変わらず。440億ドル相当と過去最大に並ぶ2 年債入札では最高落札利回りがこれまでの最低を記録した。今週は2 年債を含め入札が3回実施され、発行総額は過去最高の1180億ドル。

2年債入札の最高落札利回りは0.802%と、入札直前の市場予 想の0.786%を上回った。2年債利回りは先週、年初来の最低水準 に低下した。米金融当局が超低金利を従来考えられていたよりも長 く維持する可能性を示唆したことが背景。

クレディ・スイス証券の金利ストラテジスト、カール・ランツ 氏(ニューヨーク在勤)は「短期債の最近の大幅な上げと祝日前の 薄商いを考えると、非常に好調な入札だった。米金融当局者の発言 のトーンに変化が見られる。数週間前よりも少しハト派的になって いるようだ」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、既発の2年債 利回りはニューヨーク時間午後2時46分現在、前週末比1ベーシ スポイント(bp、1bp=0.01ポイント)上昇の0.74%。2年 債(表面利率1%、2011年10月償還)価格は1/32安の100 1/2。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は上昇。ドルの低迷で代替投資としての 金の魅力が高まり、一時最高値を更新した。

ドルが対ユーロで一時0.9%下げると、金は1オンス=1174ド ルを付け、過去最高値に達した。金は今月、9営業日において最高値 を更新。中銀が価値保存手段として金保有を増やすなか、年初から 32%上昇している。ロシア中銀は10月の金保有量が前月から増加し たと発表した。

スイスの金精錬業者、MKSファイナンスのチーフトレーダー、 バーナード・シン氏(ジュネーブ在勤)は、「こうした金買いはすべ て、投資家のドルに対する信頼のなさを表している」と指摘した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 12月限は前週末比17.90ドル(1.6%)高の1オンス=1164.70 ドルで取引を終了。上げ幅は過去1週間で最大となった。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場はほぼ変わらず。朝方はドルの下落を受け た買いで上昇したものの、米国の燃料需要減少をきっかけに伸び悩ん だ。1バレル=80ドルに置かれていた抵抗線突破に失敗すると、ト レーダー勢はこれを売りシグナルととらえ、原油はそれまでの2ドル 超の上げ分を失った。

米エネルギー省の発表によると、13日で終わった4週間の米 燃料需要の日量平均は前年同期から4%減少した。

PFGベスト(シカゴ)のバイスプレジデント、フィル・フリ ン氏は、「供給が十分にあり、製油所は稼働率を大幅に下げているこ とから、相場上昇は抑制されるだろう。1バレル=80ドルに接近す るにつれ、売り圧力も強まるはずだ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物1月限は前週 末比0.09ドル(0.12%)高の1バレル=77.56ドルで終了した。 年初からは74%上昇している。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor: Akiko Nishimae 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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