米国債:ほぼ変わらず、過去最大の2年債入札をこなす

米国債相場はほぼ変わらず。 440億ドル相当と過去最大に並ぶ2年債入札では最高落札利回りが これまでの最低を記録した。今週は2年債を含め入札が3回実施され、 発行総額は過去最高の1180億ドル。

2年債入札の最高落札利回りは0.802%と、入札直前の市場予 想の0.786%を上回った。2年債利回りは先週、年初来の最低水準 に低下した。米金融当局が超低金利を従来考えられていたよりも長く 維持する可能性を示唆したことが背景。

クレディ・スイス証券の金利ストラテジスト、カール・ランツ氏 (ニューヨーク在勤)は「短期債の最近の大幅な上げと祝日前の薄商 いを考えると、非常に好調な入札だった。米金融当局者の発言のトー ンに変化が見られる。数週間前よりも少しハト派的になっているよう だ」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、既発の2年債利 回りはニューヨーク時間午後4時15分現在で0.73%。2年債(表 面利率1%、2011年10月償還)価格は100 1/2。

2年債入札

2年債入札では投資家の需要を測る指標の応札倍率は3.16倍 と、前回の3.63倍を下回った。ただ、過去10回の平均である

2.92倍は上回った。

同じく440億ドル規模の前回10月27日の入札では落札利回 りは1.02%だった。海外の中央銀行を含む間接入札の落札全体に占 める割合は10月と同様44.5%だった。過去10回の平均は44%。

RBSセキュリティーズの米国債ストラテジスト、ウィリアム・ オドネル氏は過去最低の落札利回りについて、「金融政策のほか、非 伝統的な景気刺激策の大部分が長期にわたり、恐らく2010年を通 じ続くとの見方を何よりも物語っている」と指摘。「金融当局がしば らく政策は変更しないとの見方を背景に、利回り曲線のスティープ化 を予想した取引から、2年債に買いが入りやすくなっている」と述べ た。

TB入札

この日の6カ月物財務省短期証券(TB)入札(発行額310億 ドル)では落札利回りは0.14%と、少なくとも1994年以降で最低 となった。規模300億ドルの3カ月物TB入札の落札利回りは 2008年12月22日以降で最低となる0.04%だった。

この日の2年債入札の発行額は前回10月と並ぶ過去最大。24 日には420億ドル相当の5年債、25日には320億ドル相当の7年 債入札を控えている。

7年債入札に不安

ドイツ銀行証券の米国債トレーディング責任者、ダン・オーラン ド氏は「入札をこなすのが少し難しくなるのは7年債だ。25日は感 謝祭の前日であることに加え、米連邦準備制度理事会(FRB)が同 年限の国債をもはや購入していないためだ」と指摘した。

FRBは3月に国債購入プログラムを発表し、10月までに合計 3000億ドルの国債を買い取り、同プログラムを完了した。米連邦公 開市場委員会(FOMC)は4日の会合後に発表した声明で、来年1 -3月(第1四半期)までに総額1兆2500億ドル相当の政府機関 発行の住宅ローン担保証券(MBS)を購入する方針を明らかにした。 さらに、事実上のゼロ金利政策を「長期にわたり」継続する見通しも あらためて示した。

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