NY外為:ドルと円下落-米中古住宅受けリスク需要増

ニューヨーク外国為替市場では、 ドルと円が主要通貨すべてに対して下落。10月の米中古住宅販売件数 (季節調整済み、年換算)が2007年2月以来の高水準となったこと を受け、高金利資産の需要が高まった。

米セントルイス連銀のブラード総裁は22日、米連邦準備制度理 事会(FRB)が住宅ローン担保証券(MBS)と連邦機関債を購入 するプログラムを、来年3月以降も維持するべきだとの考えを示した。 これを受け、ドル流動性の過剰供給に対する懸念が強まった。ドルは ユーロに対し下げたものの、節目である1ユーロ=1.50ドルを割り 込まなかった。

みずほコーポレート銀行の米国通貨セールス責任者、ファビア ン・エリアソン氏(ニューヨーク在勤)は「中古住宅販売の数字から 考えると、行き過ぎたユーロのロング(買い持ち)は近視眼的だ」と 指摘。「わたしなら中期的な見通しがより良いほかのリスク通貨のロ ングにするだろう。1ユーロ=1.50ドルの水準では当然ながらユー ロへの売り意欲が強い。この水準は心理的な節目だ」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時2分現在、ドルはユーロに対し前週 末比0.7%安の1ユーロ=1.4968ドル。前週末20日は同1.4862 ドルだった。この日は一時0.9%安の同1.4999ドルと、日中の下落 率としては9日以降で最大となった。月初からは1.7%下げている。 円は対ユーロで0.8%円安・ユーロ高の1ユーロ=133円19銭(前 週末は132円9銭)。ドルに対しては0.1%値下がりし、1ドル= 88円99銭。

ランド

ブルームバーグがデータを集計する主要通貨中でドルと円に対し 最も上げたのは、南アフリカのランドだった。商品・株式相場の上昇 で、低金利通貨で調達した資金を高金利通貨で運用するキャリー取引 が活発になった。

ランドは円に対し1.7%高の1ランド=11円87銭。対ドルでは

1.5%値上がりし1ドル=7.4975ランド。ニューヨーク金先物相場 は一時、1オンス=1174ドルと過去最高値を付け、これを材料にラ ンドは買われた。ニュージーランド(NZ)ドルは対円で1.4%高の 1NZドル=65円22銭。対米ドルでは1.2%上昇し、1NZドル=

0.7327米ドル。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)の ドル指数は0.7%低下の75.128。

FRBの買い入れ

ブラード総裁は22日ニューヨークでの講演後に記者団に語り、 景気が弱まった場合にFRBが柔軟な対応ができるように、MBSと 連邦機関債を購入する権限を、来年3月以降も維持するべきだとの考 えを示した。

国際通貨基金(IMF)のストロスカーン専務理事は23日、ブ ルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「ドルへの信頼がす ぐに失われるとは考えていない」と発言。現在の主な課題は新興市場 での資産バブルのリスクと戦うことだとの認識を示した。

全米不動産業者協会(NAR)が23日に発表した10月の中古住 宅販売件数(季節調整済み、年換算)は前月比10.1%増の610万戸 となった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想 中央値は570万戸だった。

原題: Dollar, Yen Fall as U.S. Housing Report Spurs Demand

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