セントルイス連銀総裁:MBS購入プログラム、来年3月以降も維持を

米セントルイス連銀のブラード総 裁は、景気が弱まった場合に米連邦準備制度理事会(FRB)が柔軟 な対応ができるように、住宅ローン担保証券(MBS)と連邦機関債 を購入する権限を、来年3月以降も維持するべきだとの考えを示した。

ブラード総裁は22日ニューヨークでの講演後に記者団に語り、買 い取り「プログラム終了を宣言するよりは、非常に低い水準でよいの で継続しておくことが望ましいと考える」と語った。「当初、景気に対 する影響はないだろうが、将来出てくるニュースに対応して米金融当 局が行動する選択肢が得られる」と説明した。

米連邦公開市場委員会(FOMC)の4日の声明は、1兆2500 億ドル(約100兆円)相当のMBS買い取りプログラムを3月末まで に終了する方針をあらためて示した。連邦機関債の購入額上限は1750 億ドルと、従来の2000億ドルから引き下げた。フェデラルファンド(F F)金利の誘導目標は0-0.25%に据え置き、低金利を「長期にわた って」維持することも繰り返し表明した。FRBは3000億ドル相当の 米国債購入を完了している。

ブラード総裁は「例えば2010年に景気が非常に弱くなり、予想よ りも悪くなった場合、当局は追加の資産買い取りによって量的緩和を 継続するという選択肢を持つことになる」と述べた。「もし景気が予想 よりも強く、インフレ期待が幾らか切り上がり始めた場合は、購入済 みの資産の一部を売却して量的緩和による流動性の一部を引き揚げる ことができる」と付け加えた。

同総裁はパネルディスカッションでドル相場について、波乱時に 相対的に安全な通貨だという見方から金融危機中に上昇したと指摘。 「現時点で、ドルは依然として準備通貨と見なされ、危機に際しての 資金逃避先と見なされている」と語った。

講演では、景気回復を阻害することなくインフレの脅威を封じ込 めるために、FOMCは金融政策決定における独立性を維持する必要 があると論じた。FOMCの「独立性は金融政策への信頼性を維持す る上で必須だ」とし、「独立性のない中央銀行は過去において、巨額の 財政赤字をマネー創造によって賄うことを強いられた。これは極度に 大きなインフレ圧力をもたらす」と語った。

「米政府は現在、巨額の財政赤字を抱えている」とした上で、「そ のため、私は独立性の問題について懸念している。金融当局の独立性 を低下させることについて議論することすら、景気回復にマイナスだ」 と語った。銀行、金融機関の規制で連邦準備制度に役割があるとの考 えも示した。

米経済については「戦後の長期的トレンドである3%前後を超え る成長率になると思う。4%のペースで成長できれば失業率は下がる だろう」とし、世界経済の回復が「6-9カ月前に私が予想したより もはるかに堅調」であることから、米国の4%成長の「可能性は明ら かにある」と述べた。

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