11月20日の米国マーケットサマリー:ドル上昇、株安が影響

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4861 1.4925 ドル/円 88.99 88.98 ユーロ/円 132.25 132.79

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,318.16 -14.28 -.1% S&P500種 1,091.37 -3.53 -.3% ナスダック総合指数 2,146.04 -10.78 -.5%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .72% +.02 米国債10年物 3.36% +.02 米国債30年物 4.29% +.01

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,146.80 +4.90 +.43% 原油先物 (ドル/バレル) 76.72 -.74 -.96%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルがほとんどの主要通貨に対 して上昇。対ユーロでは続伸した。年末を控え、損失の可能性を軽 減するためリスク資産を売る動きが活発化した。

円も対ユーロで上昇。米国をはじめドイツや日本の株価指数が 下落したことがきっかけ。ドルは円に対しては週間ベースで4週連 続安となり、ほぼ6週間ぶりの安値水準で取引されている。米連邦 準備制度理事会(FRB)が経済成長の支援に向け、政策金利をゼ ロ付近で維持するとの観測が背景にある。

ウェルズ・ファーゴの為替ストラテジスト、ヴァシーリ・セレ ブリアコフ氏(ニューヨーク在勤)は「市場ではリスク資産の持ち 高を減らす動きがみられる」と指摘。「ドルは恩恵を受けている」と 述べた。

ニューヨーク時間午後1時39分現在、ドルは対ユーロで前日 比0.5%高の1ユーロ=1.4847ドル(前日は同1.4925ドル)。 円は対ユーロで0.6%高の1ユーロ=132円7銭(前日は同132円 79銭)。週間ベースでは1.2%の値上がり。ドルは対円でほぼ変わ らずの1ドル=88円96銭(前日は同88円97銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は3日続落。デルやD.R.ホートンの決算がアナ リスト予想を下回ったことが売り材料だったほか、欧州中央銀行(E CB)が緊急資金供給策を段階的に引き揚げるとの懸念も売りを誘 った。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は0.3%安の1091.38。デルを中心にテクノロジー株が値下 がりした。同指数は週間ベースで0.2%安。10月以来で初めて下落 した。ダウ工業株30種平均は前日比14.28ドル(0.1%)下げて

10318.16ドル下落。週間ベースでは0.5%高だった。

イースタン・インベストメント・アドバイザーズ(ボストン) の最高投資責任者(CIO)、ジョン・カッター氏は「日々の取引で すべてのリスク資産は同じ方向に動いている。ドルはその反対の動 きを示している。株価は多くの良いニュースを織り込んだ。ファ ンダメンタルズを考慮した場合、おおむね適正水準にある」と語っ た。

この日はファイザーやメルクを中心に製薬株が上昇したほか、 食品メーカー、J.M.スマッカーなど生活必需品株も買われたこ とから、相場全体の下げは限定的となった。

S&P500種は3月に付けた12年ぶりの安値から最大64%上 昇。17日には終値ベースで1年1カ月ぶりの高値を付けた。

◎米国債市場

米国債市場では2年債利回りが一時、年初来の最低水準に低下 した。経済成長見通しに対し、高リスク資産の上昇が行き過ぎたと の懸念が広がったほか、米金融当局者が低金利の維持を示唆したこ とが材料。

19日には3カ月物Tビル(財務省短期証券)レートが一時、昨 年の信用市場の凍結以来で初めてマイナスに転じた。S&P500種 株価指数は3月に付けた12年ぶり安値から62%上げており、株価 収益率(PER)は約22倍と、2002年以来の高水準となっている。 2年債は年末に向け金融機関がバランスシート改善のため買いを進 める中、週間ベースでは今月最大の上昇。

RWプレスプリッチの政府・機関債トレーディング担当マネジ ングディレクター、ラリー・ミルスタイン氏は「政策金利の低水準 維持が見込まれるほか、経済が依然として問題を抱えていることを 踏まえ、投資家は今年のリターンを確定しようと動いている。そう したことから安全資産買いが見られる」と指摘した。

2年債利回りは一時0.67%と、昨年12月以来の低水準を付け た。BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後2時9分現在は0.72%。週間では9ベーシスポイント(b p、1bp=0.01ポイント)低下と、10月30日終了週以降で最大 の下げ。2年債(表面利率1%、2011年10月償還)価格は5/32 上昇し、100 17/32。

ブルームバーグのデータでは、3カ月物Tビルのレートは

0.005%と今週は5bp低下した。10年債利回りは6bp下げて

3.36%。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は6営業日続伸。ドルが下落し、代替 投資としての金の魅力が高まるの観測が背景。

ドルは今月16日に主要通貨バスケットに対して1年3カ月ぶ り安値をつけた。20日の外国為替市場ではドルが最大0.8%値上が りしている。金は18日にオンス当たり1153.40ドルと最高値を更 新、今月15営業日のうち、値下がりしたのは1日だけ。年初から は30%上昇している。

R.F.ラファーティ(ニューヨーク)のマーティー・マクニ ール氏は「市場参加者はドルがまだ底値ではないとみており、金に 買いを入れている。ドルが上昇すれば利益を確定するための売り材 料となる。ドルの下落は金にとって買いの好機だ」と語る。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物12月限は前日比4.9ドル(0.4%)高の1オンス=1146.80ド ルで取引を終了した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は続落。ドルがユーロに対して上昇し、 原油の投資妙味が薄れたほか、株式の下落も売り材料だった。

ドルが過去4営業日のうち3日上昇したことから、原油は一時、 最大1.6%値下がりする場面があった。欧州中央銀行(ECB)の トリシェ総裁が同中銀は緊急措置として経済に注入した流動性がイ ンフレを誘発することを防ぐため、この流動性を徐々に引き揚げる と表明したことを手掛かりに、株式相場が下落した。米デルの決算 が市場予想を下回る利益だったことも嫌気された。

リターブッシュ・アンド・アソシエーツ(イリノイ州ギャレー ナ)のジム・リターブッシュ社長は、「ドルの上昇でもう一段階、 原油は値下がりするだろう。地合いはどこも弱気になっている」と 述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物12月限は 前日比0.74ドル(0.96%)安の1バレル=76.72ドルで終了した。

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