米国債(20日):2年債利回り、年初来の最低水準

米国債市場では2年債利回りが 一時、年初来の最低水準に低下した。経済成長見通しに対し、高リス ク資産の上昇が行き過ぎたとの懸念が広がったほか、米金融当局者が 低金利の維持を示唆したことが材料。

19日には3カ月物Tビル(財務省短期証券)レートが一時、昨年 の信用市場の凍結以来で初めてマイナスに転じた。S&P500種株価 指数は3月に付けた12年ぶり安値から62%上げており、株価収益率 (PER)は約22倍と、2002年以来の高水準となっている。2年債 は年末に向け金融機関がバランスシート改善のため買いを進める中、 週間ベースでは今月最大の上昇。

RWプレスプリッチの政府・機関債トレーディング担当マネジン グディレクター、ラリー・ミルスタイン氏は「政策金利の低水準維持 が見込まれるほか、経済が依然として問題を抱えていることを踏まえ、 投資家は今年のリターンを確定しようと動いている。そうしたことか ら安全資産買いが見られる」と指摘した。

2年債利回りは一時0.67%と、昨年12月以来の低水準を付けた。 BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時間午 後4時6分現在は0.72%。週間では9ベーシスポイント(bp、1 bp=0.01ポイント)低下と、10月30日終了週以降で最大の下げ。 2年債(表面利率1%、2011年10月償還)価格は今週、5/32上昇 し、100 17/32。

ブルームバーグのデータでは、3カ月物Tビルのレートは

0.005%と今週は5bp低下した。10年債利回りは週間で6bp下げ て3.36%。

マイナスのリターン

メリルリンチ・グローバル・ソブリン・ブロード・マーケット・ プラス指数によると、世界の国債利回りの平均は19日に2.20%と、 8月の2.50%から低下。

リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの破たんを受けて投資 家が元本の確保に動く中、Tビル金利は昨年12月、1929年の発行開 始以来で初めてマイナスを記録した。

事情に詳しい複数の関係者によれば、米連邦準備制度理事会(F RB)当局者は、米大手行が世界的な資産価格上昇の反転を確実に乗 り切れるよう、監督を強化しつつある。

監督当局はJPモルガン・チェースやモルガン・スタンレー、ゴ ールドマン・サックス・グループといった大手行がリスクに対する十 分な資本を備えているか、カウンターパーティー(取引相手)の健全 性についてどれだけ認識しているか、またリスクマネジャーが銀行の 業務や方針に影響を与える権限を持っているかについての精査を進め ている。

株式市場では、先進国と新興市場国の銘柄で構成するMSCI・ AC世界指数が3月9日に付けたリセッション(景気後退)入り後の 安値から70%上昇。ニューヨーク金先物相場は18日に一時、オンス 当たり1153.40ドルと過去最高値を付けた。

原題: U.S. Two-Year Note Yields Touch Low for 2009 on

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