EUの上級ポストめぐる争い、主要加盟国間で激化-大統領指名で

欧州連合(EU)初代大統領に ベルギーのファンロンパイ首相、外交・安全保障上級代表(EU外 相)に英国のアシュトン欧州委員(通商担当)が19日に指名された ことを受け、15兆ドル(約1330兆円)規模の域内経済を統括する残 りの重要人事をめぐる競争が主要加盟国間で始まった。

フランスが金融サービス・域内市場を監視するポストを狙ってい るほか、ドイツとイタリアは2011年で任期が終了するトリシェ欧州 中央銀行(ECB)総裁の後任ポストの獲得を目指している。

ブリュッセルに拠点を置く欧州国際政治経済研究所(ECIP E)のディレクター、フレドリック・エリクソン氏はブルームバーグ テレビジョンとのインタビューで、「ドイツとフランスは現在、トッ プの座を狙っていない。これは欧州委員会やECBなどのトップ人事 で最有力候補を送るということだ」と分析した。

フランスのサルコジ大統領は19日夜、外相や農相を務めた経験 のあるミシェル・バルニエ氏を欧州委の域内市場・金融サービス担当 に推薦すると明言した。イタリアはすでに同国中銀のドラギ総裁を次 期ECB総裁にするためのロビー活動を開始している。同総裁の対抗 馬は、ECB内で最も熱心なインフレファイターの1人であるウェー バー独連銀総裁とみられている。

ブリュッセルの欧州政策センター(EPC)のアナリスト、ジャ ニス・エマヌイリディス氏は、「ドイツは独自の候補者を推薦するの に極めて消極的だった。それはウェーバー総裁を次期ECB総裁にし たいからだ」と述べた。さらに、「イタリアも全体的な取引で何か得 ることを望んでいる」と指摘し、ウェーバー総裁とドラギ総裁の対決 となる可能性があるとの見方を示した。

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