三菱ケミH株が急反発、野村証は判断「買い」に上げ-三菱レ株も続伸

国内化学最大手の三菱ケミカルホー ルディングス株が一時、前日比11%高の325円と急反発。同社は前日、 アクリル樹脂原料で世界シェア1位の三菱レイヨンを買収することで合 意したと発表。これを受けて、野村証券では「同社グループが大きく飛 躍する第一歩となろう」と評価、三菱ケミH株の投資判断を「2(中立)」 から「1(買い)」に引き上げており、見直しの動きが強まった。

三菱ケミHは、来年2月上旬から三菱レ株の株式公開買い付け(T OB)などを実施する。買収額は最大約2174億円。三菱ケミHは基礎化 学分野の事業を集約。一方、炭素繊維、リチウムイオン電池材料など高 機能素材分野の強化を打ち出しており、三菱レが持つ炭素繊維事業など を取り込んで、総合力を高める狙いがある。

野村証券の西村修一アナリストはリポートで、「特に重複する事業が ない両社の統合では、リストラなどによるありきたりのシナジー効果を 大きく生むわけではない」としながらも、「三菱ケミカルにとって成長性 の高い事業ポートフォリオを変革する大きな契機」と意義を認めた。そ の上で、「MMA(アクリル樹脂原料)で世界トップとなる上、液晶材料 の品ぞろえ、炭素繊維での総合力の発揮、水処理での攻勢などで大きく 飛躍するだろう」と指摘している。

三菱ケミH株の午前終値は、6.5%高の313円。三菱レ株は4.8%高 の368円と続伸している。このほかアナリストの間では、三菱ケミH株 についてUBS証券も判断「中立」から「買い」に引き上げている。

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