高級時計や宝石など85億円落札、富裕層がインフレヘッジで続々購入

英クリスティーズ・インターナ ショナルと米サザビーズが今週、スイスのジュネーブで開催した腕時 計や宝飾品、ワインなどのオークションの落札総額が9500万ドル (約84億5000万円)に達した。インフレヘッジのため富裕層によ る希少品の購入意欲が高まっている。

クリスティーズ主催のオークションの宝飾品部門責任者、フラン ソワ・クリエル氏は電話インタビューで、同社が18日開いた宝飾品 オークションの落札総額は3230万スイス・フラン(約28億3000万 円)と、推計最高額を上回ったことを明らかにした。腕時計とワイン のオークションの落札額も推計最高額を超えた。サザビーズが開催し た宝飾品と時計のオークションの落札額は推計額と同水準だった。

クリエル氏は「世界では今、現金が行き場を求めており、その場 所が希少品や高級品だ」と指摘。「各国政府が大量の紙幣を増刷して いるため、いつかインフレが到来するとの見方が広がっている」と語 る。

スイスでは今週、グリーンダイヤモンドやインテンスブルーダイ ヤ、加熱などによって変色する「カメレオンダイヤ」が世界の過去最 高値で落札された。カルティエやヴァン・クリーフ・アンド・アーペ ルなど高級品ブランドを支配する南アフリカ共和国の資産家、ヨハ ン・ルパート氏は先週、ハイパーインフレーションへの懸念が人々を 宝飾品の購入に駆り立てる可能性があるとの見方を示した。

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