米デルの8-10月:市場予想下回る利益、シェア縮小で

パソコン(PC)メーカー世界 3位の米デルが19日発表した2009年8-10月(第3四半期)決算 は、市場シェアの縮小や部品コストの上昇が響き、利益がアナリスト 予想を下回った。

発表文によると、純利益は3億3700万ドル(1株当たり17セ ント)と、前年同期の7億2700万ドル(同37セント)から減少。 売上高は前年同期比15%減の129億ドルだった。ブルームバーグが まとめたアナリスト予想では、1株利益が27セント、売上高が131 億ドルとみられていた。粗利益率(売上総利益率)は17.3%と、一 部アナリスト予想を下回った。

マイケル・デル最高経営責任者(CEO)は、市場シェアの拡大 よりも利益増強を優先させており、来年の買い替え需要に期待を寄せ ている。同社は、新学期販売シーズンでPC業界全体の市場規模が拡 大した7-9月期に、シェア・ランキング2位の座を台湾のエイサー (宏碁)に奪われた。首位は米ヒューレット・パッカード(HP)。

サンフォード・C・バーンスティンのアナリスト、トニ・サコナ ギ氏は「投資家にとって2つの重要なポイントは、粗利益率の水準そ して第3四半期のPC市場の強さが持続可能なのか、または一時的な 要因の恩恵を受けたものなのかだ」と指摘。「ここ数年でデルの粗利益 率の変動が激しいことが証明された」と語った。

調査会社IDCによると、デルの7-9月期のPC出荷台数は前 年同期比8.4%減と、前期(同17.1%減)より小幅な減少にとどま った。

更新サイクル

デルCEOは19日、2010年のある時点に、法人顧客によるPC やコンピューターシステムの「大規模な更新サイクル」が訪れること を引き続き期待していると言明。その上で、その期間は1年半にわた るかもしれないとの見通しを示した。先月発売された米マイクロソフ トの新基本ソフト(OS)「ウィンドウズ7」も法人顧客の需要拡大に つながる可能性があるという。

デルによると、09年11月-10年1月(第4四半期)の売上高 は前期を上回る見込み。年末商戦の消費者需要の拡大などが支えにな る。過去数カ月にわたり見られた法人顧客からの受注の着実な伸びは、 第4四半期も続く見通しという。

同社の19日株価終値は前日比19セント(1.2%)安の15.87 ドル。決算発表後の時間外取引では一時14.52ドルと、終値に比べ

8.5%下落した。年初からの騰落率はプラス55%。

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