トリシェECB総裁:異例の金融政策、「自然かつ段階的に」元に戻す

欧州中央銀行(ECB)のトリ シェ総裁は19日、引き続き物価安定に努力しつつ、非伝統的な金融政 策を「自然かつ段階的に」通常の状態に戻していく方針を示した。

トリシェ総裁はパリでのパネル討論会で、「非伝統的な政策を自 然かつ段階的に解除していく方針をこれまで明確に示唆してきた」と した上で、「中期的なインフレ見通しに特段の注意を払っていく」と 述べた。

総裁は2週間前、大恐慌の二の舞を回避するために導入した非常 手段の解除を開始する出口戦略の概要を12月3日に説明すると示唆 していた。コメルツ銀行のエコノミストらは、期間1年で無制限に市 中銀行に資金を供給する措置を12月の入札を最後に終了することで、 ECBが出口戦略実行に着手するとみている。

トリシェ総裁はさらに、インフレ期待をしっかりと安定させるこ とができるECBの力によって、ユーロ圏は金融危機を通じてデフレ の脅威を回避できたと説明。また、ユーロ圏経済は過去1年間の回復 力を「誇り」としてもよいだろうと述べ、米リーマン・ブラザーズ・ ホールディングスのような金融機関の破たんをユーロ圏が経験するこ ともなかったと付け加えた。

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