米ダラス連銀総裁:FRBの緊急措置は前例のないリスク伴う

米ダラス連銀のフィッシャー総裁 は19日、米連邦準備制度理事会(FRB)の緊急措置が「大きく、前 例のない」リスクを伴っており、物価安定と完全雇用を目指すFRB の取り組みへの問題を提起するとの認識を示した。

同総裁はワシントンで開かれた会議での講演草稿でFRBの緊急 措置について、「これらのイニシアチブがわれわれの独立性を危うくし かねないとの懸念」を引き起こしたほか、「FRBの従来の目標達成へ の取り組みに問題」を生じさせたと指摘。「われわれが伝統的な政策に 回帰できるのなら、それは早ければ早いほど良い」と述べた。

FRBは昨年12月に政策金利を実質ゼロに引き下げたほか、恐慌 回避に向けた政策の主要手段として証券の買い取りを採用。政策当局 者らは現在、米経済に注入した1兆ドル(約89兆円)を超える流動性 の一部吸収に着手する時期を見極めようとしている。

同総裁は「これらの措置が大きく、前例のないリスクを伴ってい ることを否定するとしたら不誠実になるだろう」と説明。「少なくとも これらの措置はFRBのバランスシートを膨張させ、現在われわれに 出口政策の検討、策定を余儀なくさせているが、この出口戦略は従来 の慣行からわれわれを一段と逸脱させる可能性がある」と語った。

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