11月19日の米国マーケットサマリー:株が続落、円は全面高

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4916 1.4963 ドル/円 89.03 89.32 ユーロ/円 132.81 133.64

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,332.44 -93.87 -.9% S&P500種 1,094.90 -14.90 -1.3% ナスダック総合指数 2,156.82 -36.32 -1.7%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .71% -.03 米国債10年物 3.34% -.02 米国債30年物 4.28% -.02

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,141.90 +.70 +.06% 原油先物 (ドル/バレル) 77.69 -1.89 -2.37%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では円が対ユーロで2週間ぶりの高値 に上昇。ドルも値上がりした。株式相場が下落したことを受け、高利 回り資産への需要が後退した。

円は主要16通貨すべてに対して上昇した。英ポンドは対ドルで 3日続落。英金融機関が一段の信用損失を明らかにするとの懸念が強 まった。ガイトナー米財務長官は議会証言で、中国が人民元の柔軟性 向上に向けて行動を起こすと確信していると述べた。

BNPパリバ・セキュリティーズの為替ストラテジスト、セバス チャン・ゲーリー氏(ニューヨーク在勤)は、「市場は非常に神経質 になっており、今はリスクを取る動きがあまり多くない」と述べた。 「ドル・ショートという大きな取引に対し、緊張感が高まっている」 と付け加えた。

ニューヨーク時間午後2時5分現在、円は対ユーロで前日比

0.8%高の1ユーロ=132円63銭(前日は同133円64銭)。一時 は3日以来の高値水準となる同131円76銭を付ける場面もあった。 円は対ドルで0.4%高の1ドル=88円95銭(前日は同89円32 銭)。ドルは対ユーロで0.3%高の1ユーロ=1.4913ドル(前日は 同1.4963ドル)。

◎米国株式市場

米株式相場は続落。これまでの上昇は経済成長見通しに比べて行 き過ぎていたとの懸念から、売りが優勢になり、世界的な株安の流れ を引き継いだ。バンク・オブ・アメリカ(BOA)が半導体銘柄の投 資判断を引き下げたことも悪材料。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、先進23カ国の株 式から成るMSCI世界指数は前日比1.5%安と、今月最大の下げ。 S&P500種株価指数は1.3%安の1094.90。インテルやテキサ ス・インスツルメンツ(TI)が安い。ダウ工業株30種平均は

93.87ドル(0.9%)下落の10332.44ドル。

MSCI世界指数は過去8カ月に68%上昇、株価収益率(PE R)は7年ぶりの高水準にあり、来年の企業収益が25%伸びるとの 予想をすでに織り込んでいるとの見方が株安の背景にある。

経済協力開発機構(OECD)は19日発表した経済見通しで、 来年の加盟30カ国の成長率予想を1.9%と、従来予想の2倍に上方 修正した。一方、各国の政府債務の増大が成長の足かせとなるとの見 通しを示した。

フィデュシャリー・トラストのファンドマネジャー、マイケル・ マレーニー氏は「相場が上げ一服となるのは完全に理にかなっている。 投資家心理は少し強気になり過ぎていた」と述べた。

◎米国債市場

米国債市場では、2年債利回りと3カ月物Tビル(財務省短期証 券)金利が昨年の金融市場の凍結以来の最低水準に落ち込んだ。高利 回り資産の上昇ペースに経済成長が追いつかないとの懸念が背景にあ る。

MSCI世界指数が過去8カ月で68%上げており、来年の企業 収益25%回復予想は織り込み済みとの観測から株式相場が下落。安 全性を求める資金が短期債に流れた。セントルイス連銀のブラード総 裁は18日、過去の経験から見ると利上げは2012年初めまでない可 能性があるとの認識を示した。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)のキャンタ ー・フィッツジェラルドのチーフ債券ストラテジスト、ジョージ・ゴ ンキャルベス氏は「経済が行き詰まり、債券に代わる有望な投資先が 見つからない間は、投資家は米国債を買うだろう」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後2時10分現在、2年債利回りは前日比3ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)低下の0.72%。2年債(表面利 率1%、2011年10月償還)価格は2/32上げて100 17/32。利 回りは一時0.6759%と、昨年12月19日以来の低水準を付けた。

3カ月物Tビルのレートは一時、0.0051%と年初来の低水準に 下げた。6カ月物Tビルのレートは1958年以来の低水準に落ち込ん だ。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸。ドルが下落するとの見方から、 投資家の間では代替投資需要が根強い。

この日のドルはユーロに対して一時0.8%値上がりし、これに 伴い金は下落する場面もあった。ドルがその後値上がり分を削ると、 金は買いが優勢となった。前日の金は一時オンス当たり1153.40ド ルと、最高値を更新した。

ラサール・フューチャーズ・グループ(シカゴ)のトレーダー、 マシュー・ジーマン氏は「持続的なドル上昇を信じている投資家は誰 もいない。ドルが上昇しても金は下げ渋る。これは非常に強気な金相 場を示唆している。市場参加者はさらなる金上昇を望んでいる」と述 べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 12月限は前日比0.7ドル高の1オンス=1141.90ドルで取引を終 了した。この日の金は一時、1%安まで売り込まれる場面もあった。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は反落。株式相場が下げ、市場参加者は米 景気と燃料需要の回復ペースが予想よりも鈍くなると受け止められ、 4日ぶりに下落した。

原油とS&P500種株価指数は今月最大の下げを記録。バン ク・オブ・アメリカ(BOA)が半導体メーカーの株式投資判断を引 き下げたのが売り材料だった。ドルが対ユーロで上昇し、代替投資と しての原油の魅力が損なわれたことも売りを誘った。

エネルギー顧問会社、オイル・アウトルックス・アンド・オピ ニオンズのカール・ラリー社長は「原油市場は下げ材料を探している。 今のところ株価が下落し、それに原油も追随している。群集心理が働 いてみな原油を売りたがっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物12月限は前日 比2.12ドル(2.66%)安の1バレル=77.46ドルで終了した。

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