フィラデルフィア連銀総裁:米リセッション二番底の懸念は後退した

米フィラデルフィア連銀のプロッ サー総裁は19日、米経済がリセッション(景気後退)の二番底に陥る 懸念は後退したとの認識を示した。

同総裁はシンガポールで発言。米経済は「快方に向かっている」 とし、向こう数四半期に勢いを増す公算だと述べた。その上で、政策 当局は利上げの適切な時期を見極めるため「鋭意取り組み、議論する」 ことになると語った。当局はインフレのコントロールを決意している とともに、安定した物価上昇を望んでいると説明した。

プロッサー総裁はリセッションへの逆行を「3カ月前ほどは心配 していない」として、「それがあり得ないということではないが、米景 気が足掛かりを得てプラス成長に回帰することに、自信を深めている」 と語った。

ただ、成長は「われわれが望むほどには強くはならないだろう」 とし、雇用が上向く時期については予想がつかないと述べた。

また、短期的にはインフレを懸念していないとし、価格は価値と 「乖離(かいり)していない」との認識を示した。将来的には、銀行 が余剰資金を投資したり消費者向け融資を拡大する結果、インフレが 生じる可能性があると指摘。「マネーが銀行の手元を離れて経済へと流 れ込み始めれば、それは最終的にインフレ圧力となる。これが見え始 めた時には、米金融当局は深く懸念する必要がある」と述べた。「現時 点では、マネーは流れ出ていない。銀行にとどまっている」と付け加 えた。

プロッサー総裁は、まだ底入れしていない商業用不動産市場が景 気に対するリスク要因だとの見解を示した。第2弾の景気刺激策が必 要かどうかを「判断するのは時期尚早だ」とも述べた。

アジアへの資金流入は「脅威でもなく、ファンダメンタルズ(経 済の基礎的諸条件)とかけ離れてもいない」とし、単により力強い成 長の結果だと指摘。米経済が勢いを増せば米国に資金が流入するだろ うと予想した。「過去1年のドル下落の多くの部分は、パニックの後の ドル上昇の反転にすぎなかった」とした上で、「ドル相場がパニック前 の水準に戻らないと考える特段の理由もない」と述べた。

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