商品取引のグレンコア:社員への利益配分資金88%減-相場下落で

商品取引最大手、スイスのグレン コア・インターナショナルの社債保有者向けリポートによると、同社 は1-9月に社員への利益配分に充てる資金を減らした。商品相場の 下落と利益の減少が背景にある。

ブルームバーグ・ニュースが入手したリポートによると、純利益 から「通常利益」および「ハイブリッド利益」としてグレンコアの株 主に配分される額は4億1500万ドル(約370億円)と、前年同期の 33億7000万ドルから88%減少した。社員が株式を保有する同社は、 このほかに2つの社員向け報酬配分制度を採用している。

アイバン・グラゼンバーグ最高経営責任者(CEO)率いるグレ ンコアは、世界的な商品需要後退の打撃を受けている。銅現物相場の 7-9月(第3四半期)の平均は1トン当たり5637ドルと、前年同期 比28%下落。ニッケルの平均は前年同期を15%、アルミニウム相場は 38%、それぞれ下回った。

グレンコアの広報担当者、マーク・オクスケイ氏はブルームバー グ・ニュースの質問に対し、「グレンコアは財務実績の主要部分を半期 ベースで開示する」と電子メールで回答を寄せた。

リポートによると、1-9月の純利益は前年同期比56%減の18 億ドル。売上高が51%減の22億4000万ドルとなったことが響いた。 7-9月の純利益は6億8700万ドルと、前期の6億7700万ドルから 増加した。

格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は昨年 12月、商品相場の下落を理由に、グレンコアの信用格付けを投資適格 級で最低の「BBB-」に引き下げた。グレンコアは今年3月、幹部 社員らが財務の強化に向け、将来の退職金の受給時期を少なくとも 2012年1月まで延期することで合意したと発表した。

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