ドルは来週1ドル=88円トライか、移動平均が示唆―テクニカル分析

東海東京証券金融市場部トレーデ ィンググループマネージャー、二瓶洋氏によると、ドル・円相場は来週 にも1ドル=88円を試す可能性がある。移動平均線がドルの下降基調 を示している上、相場の強弱を見極めるテクニカル指標分析でもドル売 りが示唆されているためだ。その水準を割り込めば、年初来の安値水準 である87円台前半が意識されるという。

今月に入ってからのドル・円相場は、1ドル=90円を中心に上下 1円30銭程度で推移している。二瓶氏は、テクニカル分析の観点から、 ドル・円が短・中・長期といずれの期間の移動平均線も下回っている点 を指摘した上で、「上値がキャップされている」ことからドルの上昇は 困難とみている。

また、「5日線は10月後半から下を向いており、20日線も下降ト レンドに入ってきている」と述べ、中期トレンドを表す90日線が緩や かな下降を続ける中、ドルは来週にも10月7日に付けた88円1銭に向 けて下落する可能性があると分析している。

二瓶氏は、MACD(移動平均収束拡散法)などのオシレーター系 のテクニカル指標もドル売りのサインを示していると指摘。ドル・円が 88円を割り込んだ場合は、1月に記録した1995年7月以来のドル安値、 87円13銭が次の下値として意識されるとみている。

MACDは短期の移動平均線と長期の移動平均線のかい離度合いを 示す指標。ゼロを強弱の分岐点として、MACDがゼロを超えると強気 相場、下回ると弱気相場とされる。MACDは現在、マイナス0.4.今 月上旬には「シグナル」線を上から下に抜け、ドルの「売りサイン」を 示した。

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