後発薬銘柄小高い、米系新薬大手の日本参入報道も影響波及に要時間

後発医薬品専業メーカーの日医工、 沢井製薬、東和薬品株が小高い。世界最大の新薬メーカー、米ファイ ザーが日本で後発医薬品市場に参入すると一部で報じられたが、品ぞ ろえ充実にはしばらく時間がかかり、国内メーカーの収益を急激に下 押しする要因にはなり得ない、との指摘が専門家の間から聞かれた。

日医工は一時3%高の2415円、沢井薬が1.3%高の4860円、東 和薬が0.5%高の3930円まで上げる場面があった。

19日付の日本経済新聞朝刊によると、ファイザー日本法人は12 月1日付で特許切れ薬を専門で担当する「エスタブリッシュ製品事業 部」を新設する。まず特許が切れた自社製品(通称:長期収載品)約 70品目の販売を新部署に集約、他社の特許切れ成分を使った後発薬に ついても厚生労働省に販売認可を順次申請し、承認が得られ次第、発 売するという。

大和証券SMBC金融証券研究所の水野要シニアアナリストは、 「ファイザーがどんな戦略をとってくるのか分からないが、少なくと も外資系後発医薬品メーカーが日本に出てきた時の脅威と比べると小 さい。品ぞろえにはかなりの時間がかかるため、すぐにインパクト(衝 撃)をもたらすことはない」とみている。

一方、野村証券の漆原良一シニアアナリストは19日付の投資家向 けメモで、「ファイザーが後発医薬品の低価格化で市場シェアを獲得す る可能性がある」と指摘。ファイザーが日本で後発医薬品ビジネスに 取り組めば、後発医薬品メーカーの淘汰が加速すると分析した。同氏 は、価格競争に敗れた中小後発医薬品メーカーが上位企業の傘下に入 ることもあり得るとし、「売上高100億円を超える大手後発医薬品メー カーにとっては業績拡大の好機」との認識を示す。

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