米地区連銀と議会の対立深まる、理事承認プロセスの見直し法案めぐり

米地区連銀の理事承認で議会の 発言権を高める法案が上院に提出されたことをめぐり、地区連銀総裁 らと議会の対立が深まっている。地区連銀理事は現在、加盟する民間 銀行が一部を指名している。

セントルイス連銀のブラード総裁は18日、一部の理事指名につ いて上院の承認を必要とする法案について、連邦準備制度理事会(F RB)を「政治的に扱おうとする露骨」な法案だと批判した。一方、 複数の民主党下院議員らは地区連銀総裁の指名には「矛盾が内在する」 とし、連銀の統治の在り方を「見直す可能性を模索」するよう呼び掛 けた。

一部の元FRB当局者は同法案について、景気が回復する中で低 金利政策の継続を求める過大な政治的圧力がFRBに掛かることにな れば、インフレ率の上昇を招くリスクがあると指摘する。これに対し 議員らは、FRBに対する民間銀行の影響力は強過ぎるとし、地区連 銀総裁がインフレを重視するあまり、雇用の伸びを犠牲にしていると 批判している。

グラムリー元FRB理事は法案について、「大論争になるだろう」 と述べ、「危険なのはFRBが政治的に扱われてしまい、(利上げが必 要なときに)当局が必要な措置を講ずることができなくなることだ」 と語った。

上院銀行委員会のドッド委員長が10日に明らかにした法案の内 容は、上院が承認したFRB理事に各地区連銀の理事を選定させ、理 事会トップはホワイトハウスの指名と上院の承認を受けさせるという もの。現行では、理事の3分の2は民間銀行が、残り3分の1はFR B理事がそれぞれ選定している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE