米国株:小反落、収益見通しを嫌気-ダウ平均11ドル安

米株式相場は小反落。セール スフォース・ドット・コムやオートデスクが示した収益見通しはア ナリスト予想を下回り、売り手掛かりとされた。

エンジニアリング設計ソフトウエア最大手のオートデスクは10% 安。中核市場での雇用消失で業績回復が難しくなっているとの見解 を示した。インターネットベースの顧客管理ソフト販売最大手セー ルスフォース・ドット・コムは3.1%安。

一方、バンク・オブ・アメリカ(BOA)が上昇し、相場全体 の下値は限定的になった。資産家ジョン・ポールソン氏が率いるヘ ッジファンド運営会社はBOAについて、評価損の減少に伴い2011 年末までに株価が約2倍に上昇するとの見通しを示した。コルゲー ト・パルモリブとEトレード・ファイナンシャルは買収観測を背景 に上昇した。

S&P500種株価指数は前日比0.1%安の1109.80。ダウ工業 株30種平均は11.11ドル(0.1%)下落の10426.31ドル。ニュ ーヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は2対3。

オーク・アソシエーツの運用担当者、ロバート・スティンプソ ン氏は「良好な決算発表を受けて期待が高まったが、現在決算を発 表している企業は高い期待値に沿うのが困難になりつつある」と指 摘した。

業績

第3四半期決算を発表したS&P500種構成企業の80%で1株 当たり利益が予想を上回っており、ブルームバーグのデータが残る 1993年以降で最高となっている。ただ、減益は9四半期連続と過去 最長。

S&P500種は3月に付けた12年ぶりの安値から最大で64% 戻し、継続事業の実績ベースでの株価収益率(PER)は約22倍 と、ブルームバーグがまとめた週間データで2002年以来の高水準 となった。

オートデスクの2009年11月-10年1月(第4四半期)の一部 項目を除いた1株利益見通しは最大24セントと、アナリスト予想 の平均(25セント)を下回った。

セールスフォース・ドット・コムは09年11月-10年1月(第 4四半期)の1株利益を14-15セントと予想。ブルームバーグ・ ニュースがまとめたアナリスト予想の平均は15セントだった。

BOA株は3.7%高と、ダウ平均の構成銘柄では上昇率首位。 ジョン・ポールソン氏率いるヘッジファンド運営会社ポールソンは 投資家向け四半期リポートで、BOAの株価が2011年末までに

29.81ドルに上昇する可能性があると予想。「各銀行は2012年には 現在の評価損サイクルを通過、成長への視界が開けるだろう」と分 析した。

BOAを中心に買いが入り、S&P500種の金融株指数が上昇。 セクター別ではほかにヘルスケア株指数と通信サービス株指数が上 げた。

シティの株価見通し引き上げ

シティグループのトビアス・レブコビッチ氏はS&P500種の 年末の予想を1100に、来年末予想を1150に引き上げた。企業業績 の改善と低金利が理由。

1930年代以来の急激な回復を遂げているS&P500種に、ウォ ール街のストラテジストは追いつくことができないでいる。S&P 500種は前日に1110.32で終了。ブルームバーグがまとめた10社 の2009年予想の平均を5.2%上回っている。

レブコビッチ氏の新たな予想はS&P500種が今から年末にか けてほぼ横ばいとなり、前日終値から2010年末までに3.6%上昇す ることを意味している。

クリスティアナ・バンク・アンド・トラストの資産担当者、ト ーマス・ニューハイム氏は「今後3-6カ月、株式相場は値固め局 面に入り、横ばいになるとみている」と述べた。

住宅建設株は堅調

パルト・ホームズは4.6%高。シティグループが投資判断を「中 立」から「買い」に、目標株価を11ドルから12ドルへ引き上げた ことがきっかけ。シティはパルト株が市場で「正当に評価されてい ない」と指摘した。

10月の住宅着工件数が11%減と予想外のマイナスになったにも かかわらず、パルトを中心に住宅建設株は上昇した。S&Pの住宅 株指数(全12銘柄)は0.7%高。

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