11月18日の米国マーケットサマリー:ドルが対ユーロ下落、金は続伸

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4959 1.4876 ドル/円 89.39 89.25 ユーロ/円 133.72 132.78

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,426.31 -11.11 -.1% S&P500種 1,109.79 -.53 -.0% ナスダック総合指数 2,193.14 -10.64 -.5%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .74% -.02 米国債10年物 3.36% +.04 米国債30年物 4.30% +.04

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,141.20 +1.80 +.16% 原油先物 (ドル/バレル) 79.71 +.57 +.72%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルがユーロに対して下落。セン トルイス連銀のブラード総裁が、過去の経験を踏まえると政策当局は 利上げを2012年前半まで実施しない可能性があるとの考えを示した ことが背景。

英ポンドは対ユーロでほぼ2カ月ぶり高値から反落。イングラ ンド銀行(英中央銀行)が今月の金融政策委員会で資産買い取りプ ログラムの規模を250億ポンド拡大したことについて、決定が全会 一致ではなかったことが議事録で示されたことがきっかけ。チリの ペソは対ドルで08年7月以来の高値に上昇。同国の最大輸出品目 である銅価格の値上がりが買い材料になった。

クラリデン・ロイ(チューリヒ)のマネジングディレクター、 サンディープ・マルホトラ氏はブルームバーグテレビジョンとのイ ンタビューで、「長期的にはドルは引き続き下落基調にある」と指摘。 「米消費者が今後直面する制約や米国の巨大な債務負担を考慮すれ ば、成長分野をめぐる構造転換が続くだろう」と述べた。

ニューヨーク時間午後1時26分現在、ドルは対ユーロで前日 比0.5%安の1ユーロ=1.4945ドル(前日は同1.4876ドル)。 ユーロは対円で0.6%高の1ユーロ=133円54銭(前日は同132 円77銭)。ドルは対円で1ドル=89円37銭(前日は同89円25 銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は小反落。セールスフォース・ドット・コムやオート デスクが示した収益見通しはアナリスト予想を下回り、売り手掛かり とされた。

エンジニアリング設計ソフトウエア最大手のオートデスクは 10%安。中核市場での雇用消失で業績回復が難しくなっているとの見 解を示した。インターネットベースの顧客管理ソフト販売最大手セー ルスフォース・ドット・コムは3.1%安。

一方、バンク・オブ・アメリカ(BOA)が上昇し、相場全体 の下値は限定的になった。資産家ジョン・ポールソン氏が率いるヘ ッジファンド運営会社はBOAについて、評価損の減少に伴い2011 年末までに株価が約2倍に上昇するとの見通しを示した。コルゲー ト・パルモリブとEトレード・ファイナンシャルは買収観測を背景 に上昇した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.1%安の1109.80。ダウ工業株30種平均は

11.11ドル(0.1%)下落の10426.31ドル。ニューヨーク証券取 引所(NYSE)の騰落比率は2対3。

オーク・アソシエーツの運用担当者、ロバート・スティンプソ ン氏は「良好な決算発表を受けて期待が高まったが、現在決算を発 表している企業は高い期待値に沿うのが困難になりつつある」と指 摘した。

◎米国債市場

米国債市場では10年債が下落。米セントルイス連銀のブラード 総裁が18日、過去の経験から見ると利上げは2012年までない可能 性があるとの認識を示したことで、インフレが加速するとの見方が強 まった。2年債は上昇した。

2年債と10年債の利回り格差は5営業日ぶりに拡大。ブラード 総裁はセントルイスでの講演で、過去2回のリセッション(景気後 退)から見ると、次の「引き締め」開始は12年前半になると語った。 10月の米消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は市場予想を上 回る伸びとなった。米財務省は来週実施する2年、5年、7年債の入 札規模を19日に発表する。

バークレイズの金利ストラテジスト、アンシュル・プラダン氏 (ニューヨーク在勤)は、「市場はFRBに対し、必要以上に長期に わたる低金利の維持はインフレにつながるとのシグナルを送ってい る」と分析。「加えて、CPIの伸び率が市場予想を上回ったことや、 あすの入札規模発表も国債には重しとなっている」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後3時8分現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)上昇の3.37%。10年債(表面利 率3.375%、2019年11月償還)価格は3/8下げて100 1/32。

金融政策に最も敏感な2年債利回りは2bp低下の0.75%。一 時は0.7328%と、1月23日以来の低水準を付けた。10年債との 利回り格差は6bp拡大し2.62ポイント。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸、過去最高値を更新した。下落基 調にあるドルに替わる投資先としての需要が高まった。

金は一時、オンス当たり1153.40ドルまで買い進まれた。ド ルはこの日ユーロに対して最大0.8%安まで下げた。主要6通貨に対 するインターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は年初から 前日までに7.3%低下。その間に金は29%値上がりした。

アーチャー・ファイナンシャル・サービシズの商品アナリスト、 スティーブン・プラット氏(シカゴ在勤)は「市場参加者はドル下落 への防衛として金に買いを入れている。この先ドルは一段と下落し、 金に資金を分散化させる動きがみられるだろう」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 12月限は前日比1.80ドル(0.2%)高の1オンス=1141.20ドル で取引を終了した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は続伸、一時はバレル当たり80ドルを上 回る場面もあった。午前に発表された米エネルギー省の統計では原油 や留出油、ガソリンの在庫減少が明らかになった。製油所は一部施設 の稼働を停止し、原油輸入も減少した。

同統計によると先週の原油在庫は88万7000バレル減少して 3億3680万バレル。ブルームバーグ・ニュースがまとめた予想では 30万バレルの増加が見込まれていた。ガソリンと留出油の在庫も 減少した。

エナジー・セキュリティー・アナリシス(マサチューセッツ州 ウェイクフィールド)の石油市場担当ディレクター、リック・ミュ ラー氏は「原油、ガソリンおよび留出油に対する需要がある。在庫 統計の数字は非常に強い材料だったようだ」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物12月限は 前日比0.44ドル(0.56%)高の1バレル=79.58ドルで終了した。

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