米カルパース、PEファンドへの投資を62%削減-報酬下げ迫る

米最大の公的年金基金、カリフォ ルニア州職員退職年金基金(カルパース)は今年1―7月期に投資会 社への投資を62%削減し、アポロ・マネジメントなどの業績回復に苦 戦しているプライベート・エクイティ(PE、未公開株)投資会社に 運用報酬引き下げを迫っている。

カルパースの投資委員会の会議向けに用意された文書によると、 同基金は7月までに投資会社向けに22億3000万ドル(約1987億円) の小切手を振り出した。前年同期は59億3000万ドルだった。カルパ ースのジョゼフ・ディア最高投資責任者(CIO)は、アポロとの「関 係」見直しを進めているが、他の投資会社との関係も見直し対象に広 げる可能性があると話す。

投資会社によるこの10年の資金調達額は1兆2000億ドルと過去 最高に上ったが、これに貢献した多くの年金基金や寄付基金、富裕層 は昨年、最悪の損失に見舞われた。運用担当者らはこうしたリミテッ ド・パートナーと呼ばれる投資家から、より賢明な資金配分と報酬の 抑制を求める圧力を受けている。報酬がブラックストーン・グループ やKKR、カーライルといった大手投資会社の創業者を億万長者にし たためだ。

シカゴ大学ブース経営大学院でPEに関する講座を持つスティー ブン・カプラン教授は、「運用成績の不振な時期にある。成績不振で、 資金も十分でないときには、投資家の方に分がある」と語った。

PEファンドの投資家は、一定金額をファンドが清算されるまで 利用可能にすることに合意する。PEファンドが企業買収する場合、 投資家に相応の拠出を要請する。PEファンドは必要な資金を要求す る権利があるが、投資家は資金の使われ方に同意できない場合、将来 の出資約束を減額する可能性がある。PEファンドは通常、運用資産 の2%相当と生み出した利益の20%を報酬として投資家から徴収し ている。

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