【今日のチャート】ブラジルの森林破壊軽減、排出権市場に影響も

英法律事務所ノートン・ローズは、 ブラジルがアマゾン川流域の熱帯雨林の破壊を鈍化させることに成功 していることについて、世界の二酸化炭素(CO2)排出権市場に影響 を与え、森林保護に対する排出権付与の抑制につながる可能性がある とみている。

今日のチャートは、ブラジル国立宇宙科学研究所が先週発表した データを基に、2008年8月から09年7月までの1年間に失われた森 林面積が少なくとも1988年以降で最小にとどまったことを示す。ブラ ジル政府は、罰金を適用したり、農家の環境基準順守と融資獲得を結 び付けたりすることにより、森林破壊を減らしている。ルラ大統領は、 破壊は「驚くほど」減少しているとの見解を示した。

ノートン・ローズのパートナー、アンドルー・ヘッジス氏は電子 メールで、ブラジルのこのアプローチにより、政府の直接的な取り組 みの方が世界の排出権市場で森林に関連する取引を導入するより成功 するとの見方が強まる可能性があると指摘した。排出権市場では、森 林保護に対して排出権が付与される。

来月にはコペンハーゲンで第15回国連気候変動枠組み条約締約 国会議(COP15)が開かれ、京都議定書に代わる温暖化ガス排出削 減の枠組みについて協議される。各国政府は、枠組みの中で森林が果 たす役割について合意に至っていない。

ブラジル森林サービスのディレクター、タイス・ユウェナル氏は、 森林保護を確実なものにするには、市場原理と政府介入の両方が必要 と指摘。市場を利用することにより、「各国政府や地域社会は森林の価 値向上につながるような政策を強化できる可能性がある」との見方を 示した。

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