英オービス:キヤノンの蘭オセ買収反対、TOB価格低過ぎ

英投資ファンド、オービス・ポー トフォリオ・マネジメントは18日、キヤノンによるオランダの業務用 プリンター会社オセの買収に反対するとの声明を発表した。キヤノンが 示した株式の公開買い付け(TOB)価格8.6ユーロ(1142円)が、 オセの資産からすれば「低過ぎる」としている。

オービスは声明の中で、現在保有しているオセの株式約10%をキ ヤノンが示した8.6ユーロでは売却する意思はないと表明。これに対し キヤノン広報部は電子メールで、今回の買収提案はオセ側と合意した上 でのもので「妥当であると考えている」とコメント。オセ社の広報担当 者、ヤン・ホル氏は「コメントする立場にない」としている。

TOB価格の8.6ユーロは13日の株価終値に70%のプレミアムを 付けた水準。キヤノンが全株を取得した場合の買収額は7億3000万ユ ーロ(約970億円)で、オセの8月末時点の有利子負債、約900億円を 合わせると買収総額は約1900億円にのぼる。

東海東京調査センターの広瀬治アナリストは、オセの最近の業績 が厳しい中、「70%以上のプレミアムを付けるのは難しいのでは」と指 摘。一方、今回買収はキヤノンにとって、オセが強みを持つ「大型の商 業用印刷機を品ぞろえに加える」などの意義があり、反対株主の説得が 難航し手続きが長期化すれば、悪影響も考えられるという。

英オービスの母体で、バミューダ諸島に本拠を置くオービス・イン ベストメント・マネジメントは2003年、米資産家ウォーレン・バフェ ット氏が主導した移動住宅建設会社の買収提案に反対。07年には米シ ティグループによる日興コーディアルのTOBでも、大株主として価格 引き上げを迫った前例がある。

キヤノンが買収を発表した16日のオセ株終値は8.624ユーロと前 週末比70%高となった。オービスの反対声明は午前の取引終了後に伝 えられたが、午後のキヤノン株価は小動き。午後2時32分現在は前日 比変わらずの3470円。

--取材協力 安真理子、Pavel Alpeyev

Editors :Chiaki Mochizuki Keiichi Yamamura

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