米生保は約2兆円損失に直面も、商業用不動産関連投資で-フィッチ

格付け会社フィッチ・レーティン グスによると、メットライフやプルデンシャル・ファイナンシャルな どの米生命保険会社は、商業用不動産関連投資で2011年までに最大 226億ドル(約2兆円)の損失を被る恐れがある。

フィッチの上級幹部、アンドルー・デービッドソン氏は17日のイ ンタビューで、集合住宅やオフィスビル、ショッピングモールなどの 商業用不動産への投資は、最近の賃貸料下落や空室率上昇を受けて今 後半年から1年で損失が増え始めるだろうと予想。商業用不動産投資 伴う生保の損失はこれまでのところは「事実上ゼロで、むしろ10年と 11年に問題になってくるだろう。実際に損失が計上されれば、資本基 盤に多少圧力がかかる」と付け加えた。

フィッチは関連リポートで、生保各社が08年末時点で保有してい た商業用不動産ローン担保証券(CMBS)は4500億ドル強と試算し ていた。米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは16 日、米国のCMBSの裏付けとなるローンの返済延滞率が10月末に

4.01%に上昇し、1年前の7倍近くに達したと報告していた。

メットライフは3四半期連続の赤字決算を発表している。ハート フォード・ファイナンシャル・サービシズ・グループは、投資してい るCMBSや住宅ローン担保証券(RMBS)の値下がりが響き、08 年6月以降赤字が続いている。メットライフとプルデンシャルは今後 1年で商業用不動産ローンのデフォルト(債務不履行)が増えるとの 見通しを示している。

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