野村HD:アジア株式引き受けで首位固める-三菱UFJ増資

野村ホールディングスは、三菱UF Jフィナンシャル・グループと日立製作所の総額で1兆3200億円規模に 上った増資で引き受けの指名を獲得し、アジア太平洋地域の株式売却に 関する業務でリードを伸ばした。2009年リーグテーブルで首位の座を固 めつつある。

ブルームバーグのデータによれば、三菱UFJと日立の増資に絡み 野村の手数料は最大270億円となる公算だ。野村広報担当の菅井馨子氏 はコメントを控えた。

日本企業の株式による資金調達が2006年以来の活況となっているこ とを背景に、野村は今年のアジア太平洋地域の株式業務でスイスのUB Sや米ゴールドマン・サックス・グループ、JPモルガン・チェースを 抜いて1位に浮上した。一方で、香港などの市場では、破たんしたリー マン・ブラザーズ・ホールディングスのアジア事業を買収したにもかか わらず後れを取っている。

MDAMアセットマネジメント笠谷亘シニアアナリストは、野村は 「日本企業の増資が増えるなかで機会を逃さなかった」と指摘。一方、 「アジアで真のトップになるためには香港にいる中国企業の株式引き受 けを獲得することが、一つの条件になるだろう」と述べた。その上で、 「次の一歩はヨーロッパより遅れている米リーマンのアジアでの統合を 完了することだ」と述べた。

香港

事情に詳しい複数の関係者が16日までに明らかにしたところによる と、三菱UFJは1兆円規模の増資の引き受け会社に三菱UFJ証券に 加え野村とJPモルガン証券、モルガンスタンレー証券を選んだ。日立 は約3200億円規模の新株発行で野村とゴールドマン・サックスを起用し た。

ブルームバーグのデータによれば、野村は今年、日本を含むアジア 太平洋で株式および株式関連の37案件、総額200億ドル相当を引き受け、 首位についている。昨年は51億ドル相当を手掛け7位だった。自社の増 資など日本の案件を除くと、アジアで9件・15億ドル相当を手掛け12 位となる。

日本を除くアジアの首位はUBSで、手掛けたのは76件・147億ド ル相当。オーストラリアの通信大手テルストラの案件などを手掛けた。 香港の案件ではUBSは2位。野村は15位。香港市場では中国企業や米 カジノ会社のマカオ部門であるサンズ・チャイナなどの海外企業が新規 株式公開(IPO)を実施したが、ブルームバーグのデータによれば、 野村は今年の香港のIPOでの業務受託はない。

野村が10月に発表した第2四半期(7月―9月)連結決算は、純利 益が277億円(前年同期は729億円の赤字)だった。株式引き受けなど の投資銀行業務手数料は、同四半期は156億円(前年同期は100億円) だった。

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