11月17日の米国マーケットサマリー:株が3日続伸、ドルも上昇

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4870 1.4970 ドル/円 89.30 89.05 ユーロ/円 132.79 133.33

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,437.42 +30.46 +.3% S&P500種 1,110.32 +1.02 +.1% ナスダック総合指数 2,203.78 +5.93 +.3%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .76% -.01 米国債10年物 3.32% -.01 米国債30年物 4.25% -.02

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,139.40 +.20 +.02% 原油先物 (ドル/バレル) 79.22 +.32 +.41%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが対ユーロで3日ぶりに上昇。 円も値上がりした。10月の米鉱工業生産指数が市場予想より小幅な 上昇にとどまったことを受け、利回りの高い通貨への需要が後退した。

オーストラリア・ドルは約15カ月ぶり高値水準から下落。オー ストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)が公表した今月3日の金融 政策決定会合の議事録で、利上げのペースは「未解決の問題」だとの 見解を示したことが背景。英ポンドは対ユーロで2カ月ぶり高値に上 昇。イングランド銀行(英中央銀行)の金融政策委員会(MPC)メ ンバーが前日、同国は刺激策をあまりにも長期間維持することでイン フレ誘発のリスクを冒していると指摘したことがきっかけ。

バンク・オブ・ノバスコシアの通貨ストラテジスト、サチャ・テ ィハニ氏は「市場はリスク主導の相場上昇が行き過ぎではないことを、 経済のファンダメンタルズで確認したがっている」と指摘。「多くの 通貨がなお今年の高値を追う勢いをみせているが、こうしたバリュエ ーションではリスクに対する見返りは限られている」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時46分現在、ドルは対ユーロで前日比

0.7%高の1ユーロ=1.4861ドル(前日は同1.4970ドル)。ユ ーロは対円で0.6%安の1ユーロ=132円57銭(前日は同133円 33銭)。ドルは対円で0.2%高の1ドル=89円22銭(前日は同 89円5銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は3日続伸。鉱工業生産指数が予想を下回る伸びにと どまったものの、原油や金属相場の上昇が商品関連銘柄を押し上げた。

米著名投資家のウォーレン・バフェット氏が株式を購入したこと が明らかになったエクソンモービルとウォルマート・ストアーズが高 い。10億ドルの債務返済を発表したスプリント・ネクステルは続伸。

一方、キャタピラーとITTは下落。10月の鉱工業生産は自動 車生産や機械需要が減少したため、全体の伸びが市場予想を下回った。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前日比0.1%高の1110.32と、終値ベースとしては2008年 10月2日以来の高水準となった。ダウ工業株30種平均は30.46ド ル(0.3%)上昇の10437.42ドル。同じく13カ月ぶり高値となっ た。主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)の ドル指数は0.6%上昇し、75.337。

スタイフェル・ニコラウスの運用担当者、チャド・モーガンラン ダー氏は「鉱工業生産指数は米製造業の弱さと需要の弱さを示してい る。数日は楽観的な見方が弱まる可能性がある」と指摘した。

◎米国債市場

米国債市場では30年債が4営業日続伸。10月の米生産者物価指 数(PPI)の伸びが市場予想より小幅だったことで、インフレは抑 制されるとの米連邦準備制度理事会(FRB)の見通しが裏付けられ たことが背景。

FRBのバーナンキ議長は16日、低インフレにより政策当局は 長期にわたって政策金利を低水準で維持する余地があることを示唆。 17日朝方発表の9月対米証券投資統計によると、海外投資家による 米国債投資は、447億ドルの買い越しとなった。8月は280億ドル の買い越しだった。

ユナイテッド・ネーションズ・フェデラル・クレジット・ユニオ ン(ニューヨーク)の最高投資責任者(CIO)、クリストファー・ サリバン氏は「今朝の経済指標は、当面インフレは十分抑制されると のバーナンキ議長のコメントを裏付ける内容だった。長期債はこの恩 恵を受けている」と指摘。「米国債市場は景気回復がゆっくりと弱い ものになるという事実を受け入れている」との見方を示した。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後2時4分現在、30年債利回りは前日比1ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)低下の4.27%。30年債(表面利 率4.375%、2039年11月償還)価格は5/32上げて101 27/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸。中央銀行や投資家の間で代替投 資としての金需要が拡大するとの観測が背景。

国際通貨基金(IMF)は16日、モーリシャスの中央銀行に金 2トンを約7170万ドルで売却したと発表した。IMFが送付した電 子メールによると、今回の売却は、低所得国向けの低利融資を強化す るため金403.3トンを売却する計画の一環。今月はすでにインド準 備銀行(RBI、中央銀行)が、金200トンを購入したことが発表さ れている。今月に入って金相場が値下がりしたのは1営業日だけ。前 日は一時、オンス当たり1144.20ドルを付け、過去最高値を更新し た。

ナショナル・セキュリティーズのチーフ・マーケット・ストラ テジスト、ドナルド・セルキン氏(ニューヨーク在勤)は「金市場で の主要テーマは実物資産への需要拡大。特にアジアからの需要だ」と 語る。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 12月限は前日比30セント高の1オンス=1139.40ドルで取引を終 了した。中心限月の取引としては月初から9.5%値上がりした。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は続伸。18日発表される米エネルギー省 の石油在庫統計で減少が示されるとの見方が買いを誘った。

ブルームバーグ・ニュースがまとめた調査によると、先週の留 出油在庫は85万バレルの減少が見込まれている。米石油協会(A PI)は17日夕に在庫統計を発表する。

エネルギー顧問会社、オイル・アウトルックス・アンド・オピ ニオンズのカール・ラリー社長は「エネルギー省、APIにか かわらず、すべての関心が在庫統計に向かっている。大きな変化が 示されることを期待している市場参加者が多数いる」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物12月限は 前日比0.24ドル(0.3%)高の1バレル=79.14ドルで終了した。

ニューヨーク・ニューズルーム   1-212- 617-3007

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE