米国債:30年債が4日続伸-PPIでインフレ抑制を確認

米国債市場では30年債が4営 業日続伸。10月の米生産者物価指数(PPI)の伸びが市場予想より 小幅だったことで、インフレは抑制されるとの米連邦準備制度理事会 (FRB)の見通しが裏付けられたことが背景。

FRBのバーナンキ議長は16日、低インフレにより政策当局は長 期にわたって政策金利を低水準で維持する余地があることを示唆。17 日朝方発表の9月対米証券投資統計によると、海外投資家による米国 債投資は、447億ドルの買い越しとなった。8月は280億ドルの買い 越しだった。

RWプレスプリッチの政府・機関債トレーディング担当マネジン グディレクター、ラリー・ミルスタイン氏は、「きょうの統計はきの うのバーナンキ議長の発言を裏付けるものだ」とした上で、「短期債 ではリターン(投資収益率)はあまり得られない」との見方を示した。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後4時19分現在、30年債利回りは前日比2ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)低下の4.26%。30年債(表面利率

4.375%、2039年11月償還)価格は10/32上げて102ちょうど。

対米証券投資統計によれば、米国債の保有額では中国が引き続き 7989億ドルと世界最大。前月比でみると保有額は18億ドル増加した。 次いで日本が前月から203億ドル保有を拡大して7515億ドルだった。

「ハト派的スタンス」

BNPパリバの金利ストラテジスト、セルゲイ・ボンダルチャク 氏は「対米証券投資の数字は長期的な流れはプラスで、外国人投資家 による米国債買いが勢いを増しつつあることを示している」と分析し た。

10月のPPI全完成品は前月比0.3%上昇。食品とエネルギーを 除いたコア指数は市場予想に反して0.6%低下した。

バーナンキ議長は16日の講演で、「銀行の貸し渋りの影響で、一 部企業は事業拡大や雇用の能力が限定される」と述べた。

ジェフリーズ・グループの主任テクニカルストラテジスト、ジョ ン・スピネロ氏(ニューヨーク在勤)は「低インフレと経済面でのた るみ(スラック)に関する強調は、長期にわたる低金利というFRB のハト派的なスタンスが長期化するというメッセージをいま一度強め るものだ」と指摘した。

「あらゆる懸念」

ブルームバーグ・ニュースが実施した調査によれば、18日に発表 される10月の消費者物価指数は前月比0.2%上昇と2カ月連続での上 昇が見込まれている。前年同期比では0.3%低下と予想されている。

モルガン・キーガンの債券セールス・トレーディング・調査責任 者、ケビン・ギディス氏は、「あすの消費者物価指数を見るまでは、 インフレの見通しは分からない」とし、「回避不能なインフレが差し 迫っているとの懸念があるだろうが、これを裏付ける証拠はまだ現実 には存在しない」と述べた。

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